お前が、殺した------------!!
記憶の断片。
血だまりと、殺されそうになった恐怖がよみがえる空丸。
だが狐面を被った男は首を絞めながらも
「家族に手をあげたくない」
などと言ったのだ!!
よみがえる記憶。
殺された両親。
次は自分が殺されると怯える空丸。
兄を呼ぶ空丸の元へ駆けつけてくれた天火。
だが、空丸は兄を補佐しようと慣れない刀を持ち、咄嗟に男の攻撃を庇った天火は背中を縦に斬られてしまったのだ!!
茫然となり涙を流す空丸に向け、大丈夫だと笑顔を見せる天火。
痛みにゆがんだ笑顔。
それでも・・・。
「全部忘れちまえ。
な?お前は笑っててくれ」
そう言って抱きしめてくれた天火。
だから忘れたのだ、空丸は。
あの時の記憶が蘇る。
そのまま気を失ってしまった空丸。
次に目を覚ました時は、既に独房から運び出された後だった。
そんな空丸の様子を見に来たのは、最初に獄門処に来た際に対応してくれた看守の錦。
彼女はどうやらあの独房の主が気になるよう。
だが、上司は何も教えてくれず、独房自体にもほとんど人が寄り付かないというのだ。
そこで何を見たのか?
そう問う錦に、狐面を被った白髪の紫の眼をした男がいたと答える空丸。
恐らく彼は風魔------------!!
「あなたも一族を皆殺しにされたのですか」
そんな風に言う錦。
両親を殺されたが何もできなかった。
あまつさえ天火を危険な目に遭わせ、守ってもらうしかできない。
昔も、そして今も・・・。
復讐したい。
その思いはどうやら錦も同じよう。
同志と手を差し伸べる錦。
だが・・・
「復讐するのは・・・簡単なんだろうな」
そう言って、空丸は無邪気に笑うと、時間なのではと、錦を仕事に戻るよう促したのだ。
どうやら錦は空丸の正体を知っているよう。
何故こんなところにと思いつつも、それ以上は興味がないようで。
だがその時。
突如爆発音が響いたのだ!!
一体何が起こったのか?
囚人たちはこの混乱に乗じて脱獄を試みようとするのだが・・・。
それを止めたのは、犲・楽鳥。
犲の中でも下っ端の彼には、目標となる上司は多い。
強くなりたいと願う気持ちが、彼を獄門処へ導いたよう。
そして、橋渡しに名乗りを上げたのは白子。
社会見学という事で、やってきた犲。
だが、獄門処についた途端のこの騒動。
囚人たちを次々となぎ倒し、的確な指示を飛ばす楽鳥は、やはり犲の一員だけある。
一体何が起こっているのか?
その時。
空丸の口をふさいだのは・・・白子。
天火にばれた事を察した空丸。
でも助かったのは事実。
ここへ来たのも空丸なりの理由があった事も理解してくれた白子。
彼はあっという間に顔を看守へと変えて空丸にはいつもの曇天の服を持ってきてくれたよう。
だが、空丸が気になるのは、あの男の事。
最後にもう一度男の独房を訪ねる空丸。
11年前の事を覚えているかと問うと、男は覚えていないと簡単に答えたのだ。
怒りに任せ、俺は絶対に忘れないと殴りつけたのだ!!
復讐することは簡単なのだ。
だが、今の空丸には守りたいものがたくさんある。
だから復讐なんかで失う事は出来ないのだ。
「お前はここでずっと罪を背負って生きていくんだ」
もう忘れたなど言わせない。
一生覚えてろと宣言し、堂々と名前を告げて去って行く空丸。
男は空丸の名前を刻み込んだよう。
両親が殺された事。
白子は知っていたよう。
黙っていたのは、やはり天火の口止め。
そうやってずっと兄に守られてきたのだ。
自分だけが何も知らず平和に。
そして最後にと空丸が訪ねたのは・・・錦の所。
「なぁ、あんた。
最近いつ笑った?
俺はどんな時も笑えるくらい強くなりたい!!」
そう叫ぶ空丸。
錦はいつも無表情。
感情など忘れたという。
だがそんな錦に空丸は叫ぶ。
「笑って生きてやる!!
俺たちはやり直せるんだ!!」
ありがとうと満面の笑みを浮かべ、薬箱を返した空丸。
錦はその笑顔に一瞬動揺を見せるのだった---------。
そして無事獄門処から離脱した空丸。
だが・・・そんな空丸を打掛1枚で出迎えた天火。
勿論鬼の形相で、言い訳無用と空丸の頭をぐりぐり。
おかえりも言ってくれずむくれる兄。
しかもなぜか前をはだけたままって・・・(◎_◎;)
大事な所は雲マークで隠すのかっ!!(わはは)
勿論空丸を心配していた天火。
でも、むくれている理由は、自分より犲に剣の教えを乞うたからのようで(^^;)
ま、天火にはすべてお見通しだったよう。
独りよがりの覚悟などいらないと説教する天火。
「なんで頼らないんだ。
家族だろ」
だが、空丸はもう思い出してしまった。
兄がその傷と共に背負ってしまったすべてを。
だからこれからは自分も一緒に背負うのだ重荷を-------!!
宙太郎も一緒に。
天火の邪魔はするなと牡丹に忠告する白子。
牡丹に言わせれば、そこまで他人に心を許す風魔が信じられない。
だが、もう風魔の一族はいないのだ。
たった一人の子供に滅ぼされたと-------!!
その子供こそ、あの狐面の男!!
だが風魔はなくなっても、白い髪に紫の眼は【風魔】の象徴だった。
敵を討って消える事も許されなかった。
狐面と戦い、傷つき倒れた白子を助けたのが----------天火だったよう。
だから、今の白子の帰る場所はこの曇天。
今は雲の忍びだという白子だった・・・。
そして兄弟人で仲良く寝ようと言い出す天火。
まるでしょうもない兄弟喧嘩。
ひとしきり暴れた後、諦めて川の字で寝る事を認めた空丸。
そんな空丸に嬉しそうにまだ言ってなかったなぁと言う天火。
「おかえり」
「おかえりっす」
二人の言葉に照れくさそうに
「ただいま」と告げる空丸だった---------。
その頃・・・。
白子の前に現れた影。
それは・・・なんと錦!!
彼女は白子の前で膝をつき、お探ししておりましたと頭を下げたのだ。
風魔小太郎さまと------------!!
おっと。
そうだったのか。
白子の過去がまたひとつ見えたわけね。
風魔の一族が何やら色々関わってきた形で、曇天三兄弟との絡みも犲の事も面白くなりそうじゃん。
でもきっと今の白子は風魔を立て直そうとは思わないだろう。
ここで三兄弟と静かに暮らしたい。
それが一番の願いのはず。
だがそれを錦が許すか?
復讐するのは簡単。
それを押しとどめ、前を向く。
守るために別の手段を選んだ空丸は成長したね。
これ天火のメイン話かと思えば空丸がメインなのね(^^;)
今だけ?
これからどんな展開を見せるか、続きも楽しみだ♪
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第1話 第2話
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