カテゴリ:独り言
本来ならば、今日の夕方からロサンゼルスで ゴールデングローブ賞の授賞式があったのですが、 数ヶ月前から続く脚本家たちのストライキにより キャンセルになってしまいましたよね。 華やかな授賞式はなく、記者会見で受賞作品や受賞者を 発表するだけになったみたいです。 寂しいなあ。。。 確かに、去年、2007年公開の映画は、2006年に比べると それほどパッとしなかったような気はする、、、、、 でもいい映画は一杯あった。 ちなみに私の心に残ったベスト5は、去年見た40数本中、 以下の5本かな。 ・The Kite Runner/君のためなら千回でも ・A Mighty Heart/マイティ・ハート~愛と絆 ・La Vie En Rose/エディット・ピアフ~愛の讃歌 ・Atonement/つぐない ・Juno/ジュノー (邦題、調べてみました。) 女性向け映画が多いのですが、ブランもこの5本は 気に入っていました。 私たち、映画の趣味は全然違うのに、 「いいと思う映画」、「いまひとつだと思う映画」の 意見は必ず一致している。 「ここはこうしたほうが、もっといいのでは。」 「そう。エンディングもこうすれば、もっとよかったのに。」 素直に感動しないで、映画を見た後にあれこれ語ることが 多いです。 しかし、2006年公開の映画はどれも「おお!」と思う映画が多く、 去年のゴールデングローブの作品賞ノミネート作品は、 どれが選ばれても満足、納得のいくものばかり。 結局、『バベル』が選ばれたかと思いますが、 ブランも私も満足、納得、賛成の作品賞でした。 一方、2005年公開のゴールデングローブ作品賞、 『ブロークバック・マウンテン』は、2人とも満足できなかった。 (お好きな方、ごめんなさい。) 私が満足できなかった理由は、 せっかくいい題材なのに、若者同士が惹かれあう過程の描き方が弱く、 冒頭の突然のセックスが二人の精神的な絆を希薄なものにしているから ではないかと思います。 同じ禁断の恋で、保守的な田舎町で、何十年も相手のことを忘れられない 男女のバージョンだと『マディソン郡の橋』という古い映画があるのだけど、 あの映画だと、ヒロインが恋に落ちる過程が痛いほど理解できて、 ヒロインの葛藤が苦しいほどに理解できる。 それは、恋に落ちるまでの過程がきちんと描かれていたからだと思う。 ブロークバック・マウンテンにも、冒頭でそれが描かれていれば、 後半部分が同じでも、かなり違った映画になっていたと思う。 たとえば、カウボーイが2人きりで、山の中で生活をしている時、、、、 自分の気持ちを相手に知られまいとして、 それでも物陰からつい彼に熱い視線を送ってしまう。 仕事中、つい相手の手に触れてしまって、 自然にこみ上げてくる狂おしいような気持ちを抑え、 切ない表情を見せる。 ワイオミングの山々の風景、せっかくの美しい映像、 あれが甘美な思い出と二人が肉体的なつながりだけではなく 精神的なつながりも固めた起点だとすれば、 上述のようなシーンがもしあれば、もっと説得力があったのにと思う。 様々なテーマがあったと思うけれど、その中の大事なテーマ、 男女の恋愛にかかわらず、同性同士の恋愛にかかわらず、 人を恋する気持ちは同じなのだということをもっと描いて欲しかったと 思ったからかもしれません。 もちろん、これは私たちだけの主観で、私たちの感性や価値観が とても似ているからであり、あのままのほうがいいと言う方も 多いでしょうね。 と、こんな風に映画評論夫婦のように語り合ってしまう私たちです。 (ブランと結婚して以来、すっかりインドア派になりこんな感じです。) さて、2月24日(日)は、アカデミー賞授賞式がありますが、 これはどうなんだろう。。。。。 これは授賞式がキャンセルにならなければいいのだけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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