カテゴリ:本
ブラック・スワン…というと、アカデミー主演女優賞のナタリー・ポートマンの映画を思い出す人が多いと思いますが、今日の話題はそちらではなく書籍の方です。 『ブラックスワン-不確実性とリスクの本質』 この本は、2008年のリーマンショックの頃、ずいぶん話題になっていましたが、遅ればせながら先日読み終わりました。 白鳥と言えば白いものと決まっていた昔日、黒い白鳥が発見され、白鳥は白いという常識が一瞬で覆されてしまいます。 つまり「ブラック・スワン」とは、ほとんどありえない、誰も予想しなかった事象という意味です。 そのため、ほとんどの人が予想できなかったリーマンショックこそ「黒い白鳥」だったのだと、騒がれました。 たしかにリーマンショックもそうだったかもしれません。 しかし、2011年にいる私には、大震災に引き続いて起こった原発事故こそ、まさに黒い白鳥そのものではないか?と感じずにはいられません。 少々長く(上下2巻)読みづらい部分もありましたが、ちょっと世界の見方を変えてくれる、そんな本でした。 ----以下備忘メモです。------ 七面鳥がいて、毎日えさをもらっている。 えさをもらうたびに七面鳥は人類の中でも親切な人たちがエサをくれるのだ、 それが一般的に成り立つ日々の法則なのだと信じていく。 感謝祭の前の日の午後、思いもしなかったことが七面鳥に降りかかる。 七面鳥の信念は覆されるだろう。 (バートランド・ラッセル) メロスのディアゴラスは神を信じない人だった。 彼は神を信じる人たちが祈りをささげ、その後、船の遭難に出くわして 生き延びた様子を描いた石版を見せられた。 見せた人が言いたかったのは神に祈れば難破しても生き残れるということだった。 ディアゴラスはこう尋ねた。 「それで、祈って溺れ死んだ連中の絵はどこだ?」 (マルクス・トゥルリウス・キケロ) 私たちは、不幸が自分の人生に影響を及ぼす時間の長さをものすごく過大評価する。 今の財産や立場を失ったら破滅だなんて思っているなら、たぶん間違っている。 むしろ、私たちはどんなことにでも慣れてしまえる。過去に不幸があったときも、たぶんそうだったろう。 痛みは感じるかもしれないが、思ったほどひどくはない。 クラスメートのテデスコは、私が地下鉄に飛び乗ろうと走り出すのを止めてこう言ったのだ。 「電車なんかで走るなよ」 これはとても小さなアドバイスのように思えるかもしれない。でもしっかり心に残った。 電車を捕まえようと走ったりするのをやめて、私は優雅で美しい所作の本当の価値を知った。 自分の時間や自分の予定、そして自分の人生を自分の思いのままにするということだ。 電車を逃して残念なのは捕まえようと急いだときだけだ! 同じように、ほかの人があなたに期待する成功に追いつこうとするのがつらいのは、まさしく、そんなことをしようとするからである。 自分の土俵を自分で決めれば、自分の人生がそれまでよりずっと思いのままになる。 自分で作ったゲームなら、だいたいは負け犬にならない。 私は、ごはんがまずかったとか、コーヒーが冷たかったとか、デートを断られたとかで、一日中惨めだったり怒っている人に出くわしてびっくりすることがある。 ただ生きているというだけでものすごく運がいいのを、私たちはすぐに忘れてしまう。 それ自体がとてもまれな事象であり、ものすごく小さな確率でたまたま起こったことなのだ。 地球の10億倍の大きさの惑星があって、その近くに塵が一粒漂っているのを想像してほしい。 あなたが生まれるオッズは塵のほうだ。だから、小さいことでくよくよするのはやめよう。 贈り物にお城をもらっておいて、風呂場のカビを気にするような恩知らずになってはいけない。 忘れないでくれ、あなた自身が黒い白鳥なのだ。 blogランキング参加中 ツイッターやってます。 https://twitter.com/officebliss >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 【ファイナンシャルプランニング・オフィスBLISS】 【シングルライフサポート・BLISS】 【ほけんのBLISS】 『幸せの答えはあなたの中にちゃんとある』 『シングルライフの老い支度 - そろそろ考えたい50の準備』 お金について学ぶマネーセンス講座 So-netコラム「幸せを呼び込むマネーカウンセリング」 『シングルFPの乳がん日記』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/08/15 08:46:49 PM
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事
|
|