カテゴリ:本
副題は『働くあなたに贈る真実のメッセージ』
いわゆる郵便不正事件で大阪地検に無実の罪で逮捕された厚労省の村木厚子さんの手記。 事件の話だけではなく、逮捕されるまで、どんなふうにキャリアを積んできたかも書かれていて、仕事をしている女性にとっては、すごく参考になります。 興味深いのは、やはり逮捕後の話。 第3章に「逮捕、拘留を支えたものは」としてまとめられており、最後の「折れない心の秘密」の項には人生のピンチを乗り越えていくために心に留めておきたい言葉が並んでいました。 客観的にさらりと書いてありますが、渦中の心境はどんなものだったのでしょう? 以下、備忘メモです。 (拘留によって)全部が自分の時間であるということは、つまり、誰かのためになにかをすることがないということです。 不思議なもので、あんなに仕事も家のことも大変だと思っていたのに、誰かのために仕事をさせてもらえること、ごはんを作ることができることは、とてもありがたいことなんだと思えました。 誰かのためになにかできることが幸せ。やはり人は、一人では生きていけないものかもしれません。 仕事も子育ても時々ドカンと大きな課題が降ってきて、どこから手をつけたらいいのかわからなくなる。 そんなときほど私はやるべきことを書き出し、「今できること」をリストアップしていました。今できること、その次の段階で手が打てること、もっと後でしかできないことに分けると、実は、今この瞬間にできることはそんなに多くないことが分かるんです。そして、それにただちに手をつけてみる。できることをやり始めると、不思議と気持ちは落ち着きます。少しずつ前進している、やれることはやったと思えるからかもしれません。大変なときほど、「今できることをやる」ことを習慣にしていました。 拘置所の中でも同じでした。今、手をつけられることはなんだろう。まずは取調べを乗り越えるために体調管理をしっかりしよう。落ち込まないように気を付けよう。そんなことからはじめました。 目標を低く設定したこともよかったのかもしれません。 弁護士には「取調べというのは公平な土俵じゃない」と言われました。それならば、勝てなくても当然。負けなければいいんだ。それはつまり、やってもいないことを「やった」と言わないことです。「やった」と言わないだけでいい。 もともと高望みをしないし、目標設定も低いほうですが、「勝たなくていい。負けなければいい」と割り切れたことで気が楽になり、勇気が出ました。 取調べで、事実とまったく違う調書にサインをする人の思いは、どいうものなのでしょうか。 冤罪事件を担当している人に尋ねてみました。すると「食べられない、寝られないという状況が続くと終わりですね」と言う返事が返ってきました。 日常でどんなに苦しいときでも最低限、「食べて、寝る」ことをしていれば案外大丈夫なのかもしれません。 【送料無料】あきらめない [ 村木厚子 ] blogランキング参加中 ツイッターやってます。 https://twitter.com/officebliss >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 【ファイナンシャルプランニング・オフィスBLISS】 【シングルライフサポート・BLISS】 『幸せの答えはあなたの中にちゃんとある』 『シングルライフの老い支度 - そろそろ考えたい50の準備』 お金について学ぶマネーセンス講座 So-netコラム「幸せを呼び込むマネーカウンセリング」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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