カテゴリ:最近、読んだ本を教えて!
ある日電車通勤中に本を読みきってしまい、
何もすることがなくなってしまいました。 その後禁断症状がでたのか、 イライラとし、非常に落ち着かなくなってしまいました。 相変わらず活字中毒なハルキチでございます。 ちょっと前に会社の同僚に薦められて、 東野圭吾の作品を読み始めました。 その後一気にハマり、 ブックオフで作品を買いあさってしまいました。 その感想などを記していきます。 最近『容疑者Xの献身』がDVD化されました。 そこで今回は『探偵ガリレオ』『予知夢』『容疑者Xの献身』の ガリレオシリーズの3部(?)作を取り上げてみます。 まずはシリーズ最初の『探偵ガリレオ』から。 死因が判明しない事件を、天才物理学者の湯川学がその謎を解いていく。 自らを理系推理作家とする東野圭吾の、渾身の作品です。 短編シリーズにありがちなパターンがあるものの、 推理小説としては珍しい(?)、 事件のトリックを構成する自然科学知識が新鮮に感じられます。 刑事草薙と学者湯川のキャラも立っていて、 面白く読めました。 次が『予知夢』。 前作が、ただ単に科学現象をトリックにしたことに対し、 今回は心霊現象などを中心にした科学的犯罪トリックを、 天才物理学者の湯川学が事件を解決していく作品。 表題になった予知夢やポルターガイスト、霊視などが取り上げられている。 それなりにパターン化はしていますが、 それなりに楽しめました。 最後に『容疑者Xの献身』。 直木賞を受賞した長編です。 以下、多少のネタバレがあります。 別れたにもかかわらず、 いつまでも元夫にお金をせびられる母娘。 ある日、ひょんなことから母がこの元夫を殺してしまう。 そこに現れたのが隣の部屋に住む天才数学者。 母娘に同情する数学者が、論理的で強固なトリックを作り上げる。 この事件に挑むのが、警視庁捜査一課の草薙警部。 そのブレーンの天才物理学者湯川学は、 数学者と友人関係だったこともあり、捜査には協力しないことになった。 トリックにハマり全く進展しない捜査。 友情を復活させる、かつての友人たち。 数学者と母娘の愛憎交わる関係。 そして友情ゆえに行なう湯川のトリックあばき。 あくまでも母娘を守りたい数学者がとった策。 幾重にも絡まった完璧なトリック。 そして、そのトリックを崩した情。 それほど多くの推理小説を読んでいる訳ではありませんが、 これほど完璧なトリックはないのではないか。 そう思わせるほどのものがあると思います。 メチャクチャ楽しめました。 これだから読書は止められない。 そう思わせる作品です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.06.04 00:04:48
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