カテゴリ:とりとめなく
ジョイポリスでの死亡事故はどうしても許せません。
持って行き場の無い怒りを感じたのは久しぶりです。 事故と言うより事件と書きたいくらいです。 利用者は下半身麻痺の方でした。交通事故による脊髄損傷だったようですから、脚だけでなく握力も十分では無かったかもしれません。そうした人を安易に乗せたことが許せません。 ああした乗り物は乗ってみないと分かりませんから、本人もヘルパーの人も、どんなふうに体に負担がかかるのか見当が付かなかったのでしょう。試しにヘルパーさんだけが先に乗るということも考えられたかもしれませんが、普通は、従業員の判断を信じてそのまま利用するでしょう。(ヘルパーの方には気を落としてほしくありません。) ネット上の関連記事やブログを読んでいると、健常者であっても、ずり落ちそうな恐怖を感じた人が少なからずいたようです。当然、従業員だって分かっていたでしょう。まさか、一度も自分で体験していなかったわけはないですよね。 交通事故という下半身を麻痺してしまう程の恐怖を経験した方なのに、さらに、このような体験をさせられ、命まで奪われてしまったことはショックです。ずり落ちる瞬間、動かせる部位全てを使って、体を止めようとしたはずです。肩や首を使って、なんとか残ろうとしたと思います。それなのに落ちていく恐怖は、この事を軽く考える人に、同じ体験をさせたいくらいです。 しかし、いつ何時、自分も加害者になりかねません。 私がいつも怖いと思う"普通の光景"は、 視覚障害者は気が付かないで転倒するかもしれないよ 視覚障害者にとって危ないのはもちろんのこと、車いすの人は車道に出なくてはならないことがあり、とても危険 点字ブロックの上に置かれているものなどは、蹴飛ばしてやりたい。 恐怖におびえているお爺ちゃんやお婆ちゃんの顔に気が付いてよ 聴覚障害者は、車が迫っていることに気が付かないんですよ ともかく、そこにいる人が、目が見えなかったり、聞こえなかったり、体が自由に動かなかったり、じっとしているのが難しい人だったり、記憶や理解に難がある人だと、少しでも想像することができたら、今書いたような危険な光景は無くなるはずだと思うのです。 そして、こうした想像力を持たない人が、ジョイポリスの事故を起こしたのだと思うのです。つまりそれは、上に書いた"普通の光景"を繰り出す人には、全て、同じような事故を起こす可能性があるということです。 私は、この事故は、社会全体の障害者に対する無理解が生んだように思えてなりません。もっと言えば、人が多様であることを忘れ、自分中心の考えで物事をすすめる社会が、今の日本社会のように思えて、そこに怒りを感じるのです。 さて、とは言うものの、私も気が付かずに危険な行為をしていることが良くあります。エスカレーターでは、気を付けながらですが、だまって立っていられずに歩いてしまう方です。人の事など言える立場でないと認識しながらも、やはり、もっと多くの人に、少しでも良いので、優しい配慮を持って欲しいのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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