シンクロニシティ

母には前々日に来てもらいました。緊張気味でしたが、準備は万端のようでした。弟が新婚旅行で2年前にハワイに行っており、弟から随分説明を受けたようで、それなりの知識も持っているようでした。（最後まで一人で買い物は出来ませんでしたが。）

初めて見る母のパスポートは、何とも凛々しかったように思います。母の苦労が、一枚の写真とともに凝縮されているような気がしました。白紙のページは、まだまだ多くの未来があることを予感させてもくれます。なんだか、とても嬉しくなりました。

荷物はいたって少なめで、弟の嫁さんが見たてた素敵な鞄に適量の荷物が整理して入れられていました。なんでも、前日にも弟が来て、中身のチェック、仕舞い方についてのアドバイスをしていたそうです。弟にも本当に感謝です。

一つビックリしたことがありました。
母が携帯を持ち、メールを少し出来るようになっていました。弟と弟の嫁さんが教えたらしく、加えて、母の妹も参加して、メールのやり取りを頻繁にしていました。着信のベルがなると、めがねをかけては、一文字一文字入力して、返答しています。もう、70近い母が、メールをするなどとはまったく思っていませんでした。

成田に向かう電車の中でも、弟、弟の嫁さん、母の妹に逐次経過を報告しています。いよいよ出国も完了し、待合室でも、まだメールをしています。「もう、消さないと(電源を切らないと)だめかい？」と私に聞きながら、まるで、高校生のような感じでメールを打つ母の姿は、なんだか少し可愛らしくも感じました。

そして、飛行機は離陸しました。