テーマ:カエル(17)
カテゴリ:カエル
「さぁ、話してください。 どんな症状ですか? ぼくが聞いてあげましょう。」 「ふむふむ、脚が むずむず ですか・・・プッ おっといけない、笑っちゃいけませんね。 失礼失礼。 しかし、それはなんの不思議もない。 僕らの立派な立派な職業病ですよ。 誇りに思ったっていいくらいだ。」 「ぼくらの生まれて最初の仕事は、 君も良く知ってのとおり、足をはやすことだ。 端からみると大した事ではないとおもわれがちだか、 どうしてどうして、実は大変な仕事だ。 僕らは水の中を泳ぎながら、空をみる。 空にはちょっと違ういろんな生き物が飛んでいる。 太陽と月も、毎日休みなく空を飛んでいる。 大きくなったら、あの空を飛んでみたい。 そう思って、一生懸命に腰を振って、足を伸ばすんだ。 でも、一日に伸びる足なんてほんのちょっとだ。 結構たいへんなことなんだ。 根気のいることなんだ。 やがて、立派な大人になれたとき、 ぼくらは、ただただジャンプをしたいと思うようになる。 いつでも、どんな時でもそう思うんだ。 たがら、 座っているときも、寝ているときも、いつもジャンプが したくてむずむずするんだよ。」 先生、僕は人間なんですが・・・ だいたい、足、短いし・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月05日 23時30分30秒
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