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2005年10月22日
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今日22日の日経夕刊に「広がる自死遺族のケア」というタイトルで、残された家族の心をケアする自助グループの活動が、全国に広がっていることが紹介されている。来年には全国組織も出来るのだそうだ。新聞では、その全国組織の発起人、NPO(非営利団体)「グリーフケア・サポートプラザ」理事長である平山氏に取材した話がまとめられている。

グリーフケア・サポートプラザには、月に一度、自殺という形で身近な人を亡くした人が集まり、自分の体験や心境を話したり、相談し合ったりするのだそうだ。いわゆる「分かち合い」である。人によっては泣きながら怒りや悲しみを伝えたり、じっと黙って聞いている人もいるそうだ。半数の人は一回きりの参加ではなく、毎回足を運ぶそうである。

私も、そうした自死遺族の一人、もし、こうした組織が30年前にあったならば、どんなに救われただろうと思った。ここのブログを開始するにあたって書いたように、自分ではとっくの昔に消化し、うまく生きてきたつもりだったが、今、振り返ってみると、醜いこと、辛いこと、恥ずかしいことが山ほど解消されないままにある。また、そうした経験が、残念ながら、今の自分の体にも心にも、深く深く刻み込まれてしまっている。取り除くには、あまりにも時間が経ちすぎたと痛感もする。だから、こうしたケアをしてくれるグループの存在は、自殺者の遺族にとって、とても大切であると良く理解できる。

身近に遺族がいた場合の対応について、記者が簡単にまとめたものも掲載されていたのでそれを紹介する。
(日経新聞10月22日夕刊)
  • 相手の話をひらすら聞く

  • 聞いた話は他言しない

  • 遺族の苦労をねぎらう

  • 説教はしない

  • 「がんばれ」と言わない

  • 自分の家族や友人の話はしない

  • 故人が何をなし遂げたかではなく、どう生きたかを評価する

  • 自助グループへの参加を促す

  • 相手の精神状態が重症だと判断した場合は専門家に相談する

  • 故人が訴えたかったメッセージを一緒に考え、受け止め、実現するように努める
これがどれだけ適切かはその遺族によると思うが、正直なところ、これをタイプしている最中に不覚にも涙がこぼれそうになってまった。おそらく、とても適切なのだろう。30年前の自分に会いに行って、こんなふうに対応してやりたかったと思った。

新聞では、重度の心的外傷を負っているケースも多く、そうした場合は、個別のカウンセリングが必要と書いてある。しかし、そうしたグループや個人への対応をする団体は、まだまだ少ないのだそうだ。現状の20団体600人体制でも「焼け石に水」と表現している。

私が書いた父の自殺についての記録も、誰かの役にたってほしい。








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最終更新日  2005年10月22日 23時58分34秒
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