カテゴリ:父
今日22日の日経夕刊に「広がる自死遺族のケア」というタイトルで、残された家族の心をケアする自助グループの活動が、全国に広がっていることが紹介されている。来年には全国組織も出来るのだそうだ。新聞では、その全国組織の発起人、NPO(非営利団体)「グリーフケア・サポートプラザ」理事長である平山氏に取材した話がまとめられている。
グリーフケア・サポートプラザには、月に一度、自殺という形で身近な人を亡くした人が集まり、自分の体験や心境を話したり、相談し合ったりするのだそうだ。いわゆる「分かち合い」である。人によっては泣きながら怒りや悲しみを伝えたり、じっと黙って聞いている人もいるそうだ。半数の人は一回きりの参加ではなく、毎回足を運ぶそうである。 私も、そうした自死遺族の一人、もし、こうした組織が30年前にあったならば、どんなに救われただろうと思った。ここのブログを開始するにあたって書いたように、自分ではとっくの昔に消化し、うまく生きてきたつもりだったが、今、振り返ってみると、醜いこと、辛いこと、恥ずかしいことが山ほど解消されないままにある。また、そうした経験が、残念ながら、今の自分の体にも心にも、深く深く刻み込まれてしまっている。取り除くには、あまりにも時間が経ちすぎたと痛感もする。だから、こうしたケアをしてくれるグループの存在は、自殺者の遺族にとって、とても大切であると良く理解できる。 身近に遺族がいた場合の対応について、記者が簡単にまとめたものも掲載されていたのでそれを紹介する。 (日経新聞10月22日夕刊)
新聞では、重度の心的外傷を負っているケースも多く、そうした場合は、個別のカウンセリングが必要と書いてある。しかし、そうしたグループや個人への対応をする団体は、まだまだ少ないのだそうだ。現状の20団体600人体制でも「焼け石に水」と表現している。 私が書いた父の自殺についての記録も、誰かの役にたってほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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