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2005年12月30日
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カテゴリ:とりとめなく

耳の聞こえない、あるいは難聴の方が、交通事故にあう話を時々聞きます。走行音が聞こえているだろうと信じて追い抜くドライバーは、何があるか分からないと思って少しは徐行するにしろ、歩行者の横ぎりぎりを走ってしまうのです。もし、歩行者が高齢の方であれば、耳が遠いかもしれないと思い、さらに徐行するでしょう。しかし、若いとみると、相手が走行音が聞こえていないなどとは思いません。よって、聴覚に障害のある方は、追い抜く車に驚かされたり、事故に遭ってしまうことが多いのです。

と、思っていました。

皆さんはどう思われますか?
聴覚障害のある人に聞いてみても、必ず、"背後から来る車に驚かされる事が多い"と説明してくれます。
これは正しいと思われますか?


実は、遮音性の良いヘッドフォンをして歩いてみることで、背後から来る車は当然として、前方から来る車の方が、より危険であることを知りました。

背後から来る車は、それなりの差を確保して追い抜きます。しかし、前方から来る車は、聞こえているだろうに加え、*見えているだろう*という気持ちがあって、さらにぎりぎりを走る傾向があるのです。ところが歩行者というのは、必ずしも前だけを見て歩いているわけではなく、違うところを見ていたり、前方は見ていても、気持ちは違うところにあって、車が近づいてきたことに気が付かない事があるのです。

この言われてみれば当然の事に、聴覚障害を持つ当事者の状況に照らし合わせて気が付かなかったこと、あるいは聞き出せなかった事、もしかすると、聞いていたかもしれないのに、身に付いていなかったことは、私としては、今年の大きな反省点の一つになりました。





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最終更新日  2005年12月30日 21時53分26秒
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