カテゴリ:とりとめなく
問題のホテルは広いとおりの角を曲がるとすぐに見えました。白い看板が印象的なホテルです。特に人が集まっていたり、取材をしているような人はいませんでした。しかし、近くをとおる人の中には訝しげに覗いている人が何人かいて、その中には携帯カメラを取り出す人もいました。
ホテルの概観は、一言、*普通のホテル*です。むしろ、ちょっとおしゃれな感じのするホテルです。中華街、横浜スタジアム、山下公園、そして地下鉄の駅にも近く、観光としては最高の場所ですから、それなりの(社長の言葉を借りると)"みてくれ"が必要なのでしょう。官庁街のど真ん中でもありますから、ビジネスでの利用も多いと思います。 中をのぞいてみると、観光客と思われる人達で沢山でした。増設したパソコンコーナーにも、座ってパソコンを操作をしている人がいました。事件の様子などどこにもありませんでした。(紙が一枚貼っているように見えましたが、そこまで近くは寄りませんでした) さて、*普通に見える*というのがひっかかります。もともとの図面では、機械式の立体駐車場と身障者用の駐車エリアだったようですが、その図面では見た目に*狭苦しいホテル*でした。この場所に、あんな(再び社長の言葉を借りると)"みてくれ"の悪いホテルなど建てようなどと考えるはずがありません。つまり、かなり早い段階から、改造を行うつもりだったのでしょう。(支配人は、出来上がって来てからと言っていますが)TVの報道特集でも計画性があったことが報道されていました。 結果として、外側の"みてくれ"を良くするために、内面の汚さを露呈することになりました。こうなると、どんなに奇麗な制服も、どんなに素敵な笑顔も、どんなに立派な机も、ふかふかのベッドも、おいしい朝食も、全部偽物ではないかと疑いたくなります。さらには、ホテルから見て望ましいお客と、そうでないお客では、取る態度は同じでも、心の中では差別して扱われていたのではないかと思ってしまいます。 今回失った信用は、社長が考えるものよりも遙かに大きいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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