カテゴリ:暮らしを楽しむ
10月7日の日記より
今日も暑いくらいの良い天気。 「今日から車をレンタルして、ネムルトダーまで行ってみよう」 夫がプチ旅行を計画してくれたので、早速レンタカー屋さんへ。 ヒュンダイの新車をお勧めされる。 理由は奥さんがジャポンだから。 えっと・・・ヒュンダイは韓国の車ですよね~。 お隣の国だけれど、私は日本人なんですけど。 ま、同じアジアだから間違えちゃってるのかもしれないね。 乗り心地が思ったより快適で、ヒュンダイに決定! さっそく両親の自宅へ行って、借りてきた車をお披露目。 旅に出ることを報告して、書店で地図を購入。 トルコ南東部にあるカハラマンマラシュからネムルトダーへ向かうには、アドゥヤマンを経由してキャフタに入る。 キャフタまで行けば、ネムルトダーへは1時間ほどで着くという。 長時間のドライブだからと、アイシェがポットにたっぷりネスカフェを作ってくれた。 トルコでは、コーヒーというとネスカフェが定番。 ネス社の製品でなくてもインスタントコーヒーは全部ネスカフェと呼ばれているらしい。 レストランのメニューにも堂々と「ネスカフェ」と書いてあるのは有名だ。 もちろん今は、スターバックスなどの外資系コーヒースタンドが増えてきているけれど、トルコの物価を考えるとお値段はやや高め。 でも淹れたての芳醇なコーヒーの香りが恋しくなると、つい駆け込みたくなってしまう。 マラシュから国道を北上。 1時間ほど車を走らせた辺りで、夫がこう言った。 「この辺りでは、先週通りがかった民間人が撃たれたんだ。狙撃銃でね。」 慌ててあたりを見回しても、のどかな田舎の風景が広がるばかり。 ここはクルド人が住む町だという。 トルコとクルドの抱える問題は、根が深すぎて部外者である私には何も言う権利はない。 けれど、どんな理由があったとしても罪もない人が狙い打ちにされるのは納得がいかない。 2日程前に、トルコ人兵士が10人以上殺害されたというニュースをテレビで見たばかり。 「彼らは双眼鏡で車内にいる人をチェックしているんだそうだよ。外国人は撃たれないと聞いたけど、あなたも十分気をつけてね」 そう言うのだ。 気をつけろと言っても、一体何に気をつけたらいいの? 車の窓に、日の丸国旗でも掲げていればいいと言うの? 私達だけならまだいいけれど、今回は子供達も一緒にいる。 もし万が一のことがあったら、どうしたらいいの! こんな危険な場所に連れてきて!!!!! 車の中は一気にピリピリムードになってしまいました。 ほとんど無言で車を走らせていた夫。 突然車を止め 「ここからはトルコ人の街。もう大丈夫だよ」 私には、さっきの町もこの町も同じように見える。 どちらものどかな田舎町という感じ。 こんな平和そうな町で、テロに脅えることになるとは。 非常に残念なことです。 さて、車は3回ほどの休憩を挟み、キャフタの街に到着。 旅行会社を経営するイスタンブルのKさんが予約してくれたホテルにチェックイン。 ホテルの名前は バルダックジュ (コップ屋さん) ホテルのロビーも素敵 石造りの堅牢なホテルだ。 イフタルまではあと1時間。 ホテルのレセプションでこの街のお勧めレストランを聞く。 湖のほとりにあるロカンタ(食堂)を勧められ、車で10分ほど走らせる。 日没までの30分、湖を眺めたり、猫ちゃん達と遊んだり。 沈みかけた太陽が、オレンジのように鮮やか。 屋外に設えられたテーブルに案内され、料理をオーダー。 たくさん写真を撮ったつもりだったけれど、探し出せず。残念。 湖で獲れたという、新鮮なお魚料理を頂きました。 隣のテーブルや奥のテーブルもいつの間にかお客さんでいっぱい。 そして私達の足元には、ごはんを待つ猫ちゃんやわんちゃんがいっぱい(笑) 子供達がお魚の骨を投げてあげると、ケンカしながらあっという間に食べてしまった。 猫ちゃんが大好きな娘は、ひときわ小さな痩せた子猫を見つけ、 「あの子にあげたいのに、この大きな猫ちゃんが先に食べちゃうの!」 そういいながらご贔屓の子猫に向かって、パンのかけらを投げていた。 湖の傍だからか、日が落ちた途端に寒くなり、食後のチャイもそこそこに車に退散。 夫が会計を済ませ、車に戻ってくるなり 「やっぱりこの辺りは安いね~。 あれだけたくさん食べたのに15YTL(1500円くらい)だったよ」と驚いていた。 ホテルへ到着。 熱いシャワーを浴び、子供達を寝かしつけると、そんなに動いたわけでもないのに私も一緒に夢の中でした。 明け方 ドンドンドドドン♪ という大きな太鼓の音で目が醒める。 これがうわさに聞いていた、サフルの時間を知らせる太鼓打ちかな? 窓から下の道路を見ると、背の高い男の人が太鼓を打っている姿が見えました。 しばらく ドンドン やっているとホテルの従業員が出てきて何やら話しをし、何かを手渡すと太鼓打ちは ドンドン賑やかな音を響かせながら去っていった。 夫も起きてきて 「あれはねチップをもらっているんだよ。ホテルの人たちも断食してるんだね」 そう教えてくれました。 10日目の日記はこちらからどうぞ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.19 03:30:57
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