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テーマ:国際遠距離恋愛(182)
カテゴリ:独り言。。。
「マリッジブルー」
必ずしも、誰もが起きるものではないんだろうと思う。 「経験しなかった」という既婚者の方々。 総じて、結婚することで更に得るものが多い、と感じていらっしゃる方は、起きないのだと思う。 その一方、私を含むマリッジブルー経験者は、 時間的・経済的・気持ち...これまで何ら不自由なく気ままに過ごしてきたが故、未だに今後の「変化」が受け入れられない。 時々「自由が奪われる」という焦燥感すら感じることもあるくらいだ... (これ、ホンネです)
結婚まで仕事を続けてきた女性。 きっと分かってくださると思う。 「仕事と彼」 もしも選択肢を突きつけられたら、どちらを選びますか? その選択に迷う日が、少なからずあるということを。 最近、ふと思う。 無論、どこでも仕事はできる。 そう分かっているけれど、まだ受け入れられないのは、 「もっと、上まで昇りたかった。」 「ここまで頑張ったけれど、ここで下りなければならない。」 現職ゆえの現実。 できることならば、続けたかった・・・そんなやりきれない気持ちが、私に襲い掛かっている。
加えて、国際遠距離恋愛。 日本国内での恋愛とちがい、この先、「仕事」と「彼」は天秤に掛けられない。 「仕事50%:彼50%」→「このまま継続OK」ではなく、 「仕事100%」→「彼100%」というシフトチェンジあるのみなのだ。
Kビザを取得すれば、90日以内に結婚するため、日本を離れるしかない。 ある日を境に、常に目前にしていた「仕事」と別れを告げ、「彼」のもとへと向かう。 まさにそれは私にとって、未知の世界。 もう出て行くほかないんだ...そんな不安とも戦っている最中なのかもしれない。
そんな不安をぶつけたくても…遠距離ゆえ、傍にいない。 時々、それを彼にぶつけてしまう。 彼は云う。「わかるよ。すべてを変えることが不安だという気持ち。でも大丈夫だよ。」 電話・メールで話していても、生活の一部始終など見えない。 その悪循環ですらも、マリッジブルーなのだろうか? お互いがそばにいれば、もう少し簡単に解消できるであろう、この気持ち。 国際遠距離恋愛→結婚って、マリッジブルーですらも、そばで手を握り、見つめあって、一緒に不安を乗り越えられない、孤独な恋愛なのかもしれない...。 ましてビザ嘆願期間という、より一層、不安を濃くするだけの無益な空白期間。 ・・・なるほど。 いつ時においても「忍耐力」が必要な、タフな恋愛なのだろう。
そんな環境の変化への無言の抵抗と・・・国際遠距離恋愛というファクターも加わって、いまだ気持ちを整理しきれていない私がいます。
最近書いていなかったSさんとのこと。 Sさんは、最近、地方への出張が多く不在がち。 大抵2週間は戻ってこない。 私もこのところ外出することが多く、顔を合わす機会がなかったのだが...今週は2人ともオフィス内で会う機会が多かった。 久しぶりに見る彼。少しやつれたようだ。 出張ばかりだから、ホテル住まいで食生活が乱れているらしい…。 こちらも忙しく、そんな立ち話程度で過ぎた1週間。 昨日は終わる時間をお互いに意識しているのが、明らかに分かった。
私は彼を避けるようにして、オフィスを出た。
「このままじゃ、いけない」
自分の心の中、その理性だけが私を支えていたと思う。
そして、今日...。 いつ見ても、何事にも懸命に取んでいる姿が。 改めて仕事のパートナーとして彼を見たとき、こんなオトコと結婚する奥さんは幸せだろうな...という考えが、ふいに頭を過ぎった。 仕事が終わり、彼が帰っていくのが見えた。 出口のエレベーターへと向かう... と、その時、喫煙ルームに3人くらいの人影があった。 乗り込むと、そこに居たもう1人は...Sさんだった。 「どうしたの?」 「さっき終わった所です。」 「そっか、おつかれさま。 最近、出張で忙しそうね。」 他愛もない会話を交わし、駅に向かって一緒に歩いた。 ドキドキした。
どうしよう...何を話そうかな...。
信号一つ、向こうの交差点までの距離が長く思えた。 何か言葉を隠している。 聞くのが怖くて...言うことができなくて...交差点まで足早になる私。 「じゃぁ。出張大変だろうけど、がんばってね。私は、こっちだから...」
口から出た言葉は... これしかなかった。
帰り道、思った。
交差点、それぞれ横断歩道を渡る。
別々の道を。
人生って、こういうものなんだろうな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 7, 2008 01:26:42 PM
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