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アメリカ-日本 国際遠距離恋愛進行中。。 

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Nov 2, 2007
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カテゴリ:独り言。。。

 

「マリッジブルー」

 

必ずしも、誰もが起きるものではないんだろうと思う。

「経験しなかった」という既婚者の方々。 
考える間もなく、あれよという間にパートナーとの新生活が始まった。
もしくはじっくりと話し合い、パートナーに相談しながら不安を解消していった。
そんな方も多いのではないか...と想像している。 

総じて、結婚することで更に得るものが多い、と感じていらっしゃる方は、起きないのだと思う。

その一方、私を含むマリッジブルー経験者は、
何らかの「不安材料」があって、この先の環境の変化が受け入れられない方に起きる現象なのかもしれない。

時間的・経済的・気持ち...これまで何ら不自由なく気ままに過ごしてきたが故、未だに今後の「変化」が受け入れられない。

時々「自由が奪われる」という焦燥感すら感じることもあるくらいだ...

(これ、ホンネです)

 

結婚まで仕事を続けてきた女性。 きっと分かってくださると思う。

「仕事と彼」 

もしも選択肢を突きつけられたら、どちらを選びますか?

その選択に迷う日が、少なからずあるということを。

最近、ふと思う。
「もしも、このまま来春、昇格・昇給して、その上、結婚できたらどんなにいいことか...」と。

無論、どこでも仕事はできる。

そう分かっているけれど、まだ受け入れられないのは、

「もっと、上まで昇りたかった。」

「ここまで頑張ったけれど、ここで下りなければならない。」

現職ゆえの現実。 

できることならば、続けたかった・・・そんなやりきれない気持ちが、私に襲い掛かっている。

 

 

加えて、国際遠距離恋愛
今は傍に「彼」はいない。 目前にあるのは「仕事」のみ。

日本国内での恋愛とちがい、この先、「仕「彼」は天秤に掛けられない。

仕事50%彼50%」→「このまま継続OK」ではなく、

「仕事100%」彼100%」というシフトチェンジあるのみなのだ。 

 

Kビザを取得すれば、90日以内に結婚するため、日本を離れるしかない。

ある日を境に、常に目前にしていた「仕事」と別れを告げ、「彼」のもとへと向かう。

まさにそれは私にとって、未知の世界。 

もう出て行くほかないんだ...そんな不安とも戦っている最中なのかもしれない。

 

そんな不安をぶつけたくても…遠距離ゆえ、傍にいない。

時々、それを彼にぶつけてしまう。 

彼は云う。「わかるよ。すべてを変えることが不安だという気持ち。でも大丈夫だよ。」

電話・メールで話していても、生活の一部始終など見えない。
にも拘らず、大丈夫」という言葉を掛けてくれると...余計に重くのしかかるのだ。

その悪循環ですらも、マリッジブルーなのだろうか?

お互いがそばにいれば、もう少し簡単に解消できるであろう、この気持ち。

国際遠距離恋愛→結婚って、マリッジブルーですらも、そばで手を握り、見つめあって、一緒に不安を乗り越えられない、孤独な恋愛なのかもしれない...。

ましてビザ嘆願期間という、より一層、不安を濃くするだけの無益な空白期間。

・・・なるほど。 いつ時においても「忍耐力」が必要な、タフな恋愛なのだろう。

 

そんな環境の変化への無言の抵抗と・・・国際遠距離恋愛というファクターも加わって、いまだ気持ちを整理しきれていない私がいます。涙ぽろり

 

最近書いていなかったSさんのこと。
気にならなくなったのか?というとそうではない。

Sさんは、最近、地方への出張が多く不在がち。 

大抵2週間は戻ってこない。

私もこのところ外出することが多く、顔を合わす機会がなかったのだが...今週は2人ともオフィス内で会う機会が多かった。

久しぶりに見る彼。少しやつれたようだ。

出張ばかりだから、ホテル住まいで食生活が乱れているらしい…。

こちらも忙しく、そんな立ち話程度で過ぎた1週間。

昨日は終わる時間をお互いに意識しているのが、明らかに分かった。

 

私は彼を避けるようにして、オフィスを出た。

 

 「このままじゃ、いけない失敗

 

自分の心の中、その理性だけが私を支えていたと思う。

 

そして、今日...。
またお互いを意識しているのが分かる。...一体、どうしたらよいんだろうか?
彼の仕事ぶり、すべてが見える。 

いつ見ても、何事にも懸命に取んでいる姿が。

改めて仕事のパートナーとして彼を見たとき、こんなオトコと結婚する奥さんは幸せだろうな...という考えが、ふいに頭を過ぎった。

仕事が終わり、彼が帰っていくのが見えた。
と同時に、直属の上司から呼ばれた私。 そこから打ち合わせ開始。
30分が経過し、ようやく終わった。 後片付けし、部下の残業状況をチェック。 オフィスを後にした。

出口のエレベーターへと向かう...

と、その時、喫煙ルームに3人くらいの人影があった。
部下2人だ。 一言、二言交わて挨拶し、エレベーターへと向かう。

乗り込むと、そこに居たもう1人は...Sさんだった。

「どうしたの?」

「さっき終わった所です。」

「そっか、おつかれさま。 最近、出張で忙しそうね。」

他愛もない会話を交わし、駅に向かって一緒に歩いた。

ドキドキした。 

 

どうしよう...何を話そうかな...。

 

信号一つ、向こうの交差点までの距離が長く思えた。

何か言葉を隠している。 

聞くのが怖くて...言うことができなくて...交差点まで足早になる私。

「じゃぁ。出張大変だろうけど、がんばってね。私は、こっちだから...」

 

口から出た言葉は...

これしかなかった。

 

帰り道、思った。
「きっと、Sさんとの人生を選んでいたら...昇進・昇格も実現するんだろうな。」

 

交差点、それぞれ横断歩道を渡る。

 

 

別々の道を。

 

 

 

人生って、こういうものなんだろうな。






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Last updated  Apr 7, 2008 01:26:42 PM
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