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Feb 2, 2007
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テーマ:たわごと(26822)
カテゴリ:日記

メモ。


♭♭♭


(ひかる。それは名詞であるまえに、動詞である。
 主語を持たず、目的語を持たない。
 そんな名前を持つ者は、ありふれた真実の一つの喜劇であり、
 一つの可能性でもある。
 きっと彼は、主語を持たないゆえに、目的語を持たないゆえに、
 あらゆる主を、目的を貫くことができる、種子を、追い求めたのではないか。)


♭♭♭


(寺を造りたかった。
 静かな、気を遣うことのない、礼に支配されつつ、寝転がることもできる、
 そんな場所。
 茨も、蓮も、同じように食べ合い、
 育ち、その地を耕し、生み、死んでいく、その地の上に。)


(器。
 僕にとって、それは内なる大地。
 器が広いというとき、
 僕にとって、それは受け入れるものが多い大地ということだ。
 互換性ということを少し考えて、やめる。互換性から言葉は生まれない。


 水面。自分の中にある水面。


 怒りが僕にとって唯一の衝動源であり、
 後悔の少ない動機であることを考えて、
 怒りが、静かに、とても静かに燃え広がるとき、
 僕の中にある水面に、小石が投げられている気がする。

 なぜ。
 なぜ。

 ひとつ、またひとつ。
 小さな波が、小さな器の水面のなかで、幾度も繰り返されて、
 大きなうねりとなって遂に溢れるその時に、焦がされた体が耐えきれずに動く。

 僕の人生は、ただそれだけの、つまらぬ、つまらぬ    )


(寺を造りたかった。
 静かな、気を遣うことのない、礼に支配されつつ、寝転がることもできる、
 そんな場所。
 茨も、蓮も、同じように食べ合い、
 育ち、その地を耕し、生み、死んでいく、その地の上に。)


♭♭♭


(連帯。連帯を失ってしまったために、
 彼が仕事で得た勝利が、自分だけの価値にしかならなくなった。
 彼の家を見てみたまえ。もはやただの寝床に化しているではないか。。)


♭♭♭


(運命とは、彼や彼女の育った環境だ。
 彼や彼女に無言で気づかれずに影響を与えているものだ。
 彼や彼女を形成する部品であり、部品であったものだ。

 人は、それによって育ち、
 それのどれかに自分を見いだすことによって、存在を確認する。
 見いだしたものになるように生き、
 そのために死んでいくことを良しとする。

 あの時、あの場所、あの空、あの道、あの木、あの川。

 あらゆるものが、彼に影響を与え、彼を形成し、
 彼にとっては、彼の昔を保存しているものにもなる。
 過去の部品を見ると、彼は自らを覗き込んでいる気がする。
 あらゆる場所、あらゆるものが、彼を保存している。

 刹那的に生きる者は、彼と共に生きる者を、彼を縛る者だとして断ち切る。
 彼は周囲に自分の一部すら保存しないようにする。
 彼は思い出を持たない。思い入れを持たない。持ちたくないのだ。)


♭♭♭


『何度同じことを言うのか。』

(同じに見えるのか?
 常に思っていることを言葉にすることが、常に言葉を行動で表すことが。)


♭♭♭


(『我々には敵など存在せず』、
 『私はあらゆるものから良いものを奪い去り、一つの聖歌を作り上げよう。』

 全てを飲み込んだ上での個人を。)


♭♭♭


(狂気にあるとき、数列の飛躍、論理の飛躍の結果が舞い降りてくる。

 一般には、数列の現在の数字を、処理する。

 マネジメントでは、数列を、今はっきりしている数字から、
 次の数字を予測し、処理方法を変える。

 未来学者は、過去の数列の変遷から、人工的に飛躍の結果を予想する。

 翻って、狂気にある者は、
 過程からではなく、結果から舞い降りてくるのである。
 彼はそれを検証しなければならぬ。その衝動に駆られる。
 あまりにも自らの力量を超えたその作業に、
 彼は疲れ果ててしまい、狂気を封印することを考える。)


♭♭♭






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最終更新日  Feb 2, 2007 08:45:40 AM
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