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Jun 29, 2007
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テーマ:たわごと(26821)
カテゴリ:日記

善は美しいが、本当の自分を掘り起こすことを知らない。
真の善人が、自己理解を欲したときに初めて、真の悪を理解できる。
そうしてようやく、我らの海と大地とが準備され、真理の種子が生まれてくる。

狂気が種子の生育を早めてしまう。
種子は、より以上に、より以上に、自分を超えて、自分でない何かになることを欲する。
故に、彼らは常に栄養失調である。
病に陥り、苦難に十分に対応できず、苦しみは増大する。

だがそれでも、彼らはより以上になることを欲する。
あの光、あの光、あの高み、あの高みまで!

だが彼は朽ちる。朽ちて倒れて落ちて還った。
ああでも、それなのに、彼はまるでそれを知っていたかのよう。

あの光、あの高みを求めるのではない。
彼の大地は墓場なのだ。彼の養分は墓場の中にある。

彼はただ、墓場から再び生まれ、克服し、再構築し、再編成し、
再び彼自身を理解するよう努めているようにみえる。

あの冷たい水の音が聞こえる。
もうすっかり汚されてしまった、秘密だったはずの泉。
ここには朽ち木と墓場と汚された腐った泉しかないのだ。

だがこの腐った朽ち木は、まだ、根を持っている。
それはより成長するために、
より養分を必要として見境なく墓場を荒らした盗人だ。

彼があの光に到達するために、伸長するために、成長するたびに、
盗人は懸命に養分を探り、手に入れ、あの光に到達するための均衡を保ってきた。

あの光を求めた木は倒れた。盗人はさらに墓を荒らし回った。

ただ盗人の意志が必要として木は蘇ろうとしている。
理由もなく目的もなく蘇ろうとしている。
盗人の意志は言う。あるべき姿へ、あるべき姿へ!

盗人はすでに盗人ではなく、養分に浸食された何者かになっていた。
墓場の粉砕者は、墓場を統合し、組織し、どこかへ向かう傀儡になってしまった。

ほんの少しだけ残っている盗人の本来が抵抗する。あるべき姿へ、あるべき姿へ!

そうして私たちは、彼らが競うなかで苦痛と共に統合されるのを見る。
それこそが復活であり、混合における新生である。







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最終更新日  Jun 30, 2007 03:18:30 AM
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