来週には帰国する。何かと慌しくなるので学校は今週末で転校ということにした。
姉娘、あれほどこっちの学校は大変だ、もっと早く日本に帰りたいと言い暮らしていたのに、いざ、さようならの日が来たら随分落ち込んでいた。今日も帰って来るなり、涙をこぼしながらソファにうずくまっている。日本の学校でも卒業、転校の時は感傷に浸るものだけれど、普通はまた、会おうね、で終わる。さすがに国をまたいでとなると現実的にはもう会うこともないだろうということが胸に迫るのだろう。
それだけ、友達との関わりが大きかったということだ。勉強も随分頑張ったし、君は本当にいい体験をしたね。とてもうれしいよ。
ただ、その分、もう1人の子供りおのことが胸に痛い。一緒に写真を取り、アドレスを交換し、プレゼントをもらってきた姉娘。そうしたことが全くないりお。
クラスではそれなりの交流はあったらしいが、やはりこの子はちょっと変わったお客様で、誰かの心を惹くことはなかったろう。
いいんだ、言葉も通じない外国でそういうことがなくてもいいよ。日本に帰ったら、中学の卒業式のその時は、友達とまた会おうな、と言えるようになろうね。
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