アメリカで日本では成人で5000文字位の文字を覚えないといけないと話すと仰天される。
アメリカでのスペルを覚えるのと同じようなものですよというとちょっとは安心されるのだけれど、それでも本当にそんなに覚えるのかと懐疑的な色が払拭されることは少なく、お前は何字知っているんだ、と聞かれたこともある。さらに、続けて教育レベルの低い人達はどうするのだという質問を受けることも多い。これが答えるのが難しいのだ。
日本だって高校で事実上ドロップアウト(あるいは中学で)して、読めない漢字が多い子供はいるのだけれど、多分聞かれているのはそういうレベルの問題ではないだろうと思う。日本の全体的な識字率は世界の中でまだまだ高い。
そうですね。難しい文字にはふり仮名があって、などと答えたけれど、確かに日本の子供だってついていけない漢字が増えることが読書離れの一因でもあろう。
年齢と読みの能力がアンバランスだと本の選択も苦労する。ミュウシャさんがお子さんのために本にふり仮名を振られているのを読んで、改めてそうおもった
ハリーポッターは幅広い読者層を反映してか、ほとんどの漢字にふり仮名が振られている。そう、もっとふり仮名を見直すべきなんだ。読書量が増えれば自然と読みを覚えることもできる。
ただ、ふり仮名というものは知っている人間にとってはなかなかうっとうしい。かつ、学習目的からふり仮名を見せたくない場合もあったりするので、電子本などでそのあたりうまくできないかしら。
一つの物語でふり仮名ON,OFFできたり、学年別漢字レベルの対応ができたり、あるいはタッチすると行が順にハイライトしていくなどの機能があれば、どこまで読んだか目で追いやすくなって、読むのが困難な子供たちの役に立ちそう。ハイテクはこういうためにこそ使って欲しいわ。電子本の存在価値もぐんと上がると思うのだけれど。
全部ふり仮名の毎日小学生新聞
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