昼過ぎ、外が薄暗くなっているのに気づいて洗濯物を取り込みにベランダに出た。
夕立といっていたのが早まったかなと思っていたら、案の定雨が落ちてきて、空が光りだす。ぴかり、ごろごろとこれも夏の風情、と思っていたのは最初のうちで、その後の稲光と音は家にいても怖くなるほどすさまじかった。
空は点滅しているように光るし、音もすごく近い。なんというか空自体をぐしゃとつぶしたような音が降って来る。
そうこうしているうちにビシッと窓に何かあたる音に物が飛んできたのだろうかと目を凝らすと
ええっ、ヒョウ???
雹など珍しくないという所もあるだろうけれど、私の雹の記憶って、子供の頃に見た記憶がかすかにあるかなという程度のものだ。いや、あれは小さかったからあられだったかもしれない。雨に混じって地面に跳ねる白い塊は痛そうだなと思う。
以前、埼玉の自動車工場でできあがった新車が雹で傷だらけになり、社内販売にまわされたということをそこに勤める知り合いに聞いたことがある。雨にボツボツ混じっている程度だからそれ程ひどいことにはなりそうにないと思いつつ、道路に目をやると街路樹の葉がかなり落ちている。農作物は痛むだろうな。
それ程荒れた天気も1時間ほどで終わり、あっというまに空には晴れ間が見えるのが逆に天の荒々しさを思わせる。
天候は確実に荒っぽくなっている。今年の夏も覚悟しておかなくちゃ。
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