りおを連れてお台場に行ってきた。姉娘は勉強で忙しいので、この夏休みはりおと二人で行くことが多い。
こいつも人が悪くて、今日はゲド戦記見てきたんだよ~、今日は動物園に行ったんだ、とことさらからかい口調で言い、姉娘の怒りを買っていた。
からかっていると分かっているんだからいいか、と思ってきたけれど、どうもしつこいと、今日は土産物売り場に寄ったとき、「お姉ちゃんは勉強が大変でこれなかったんだよね。お土産でも買っていったら喜ぶんじゃない、一緒にこれなくて残念だったね、と言ってあげたら。」といってみたら、意外なほど素直に「うん」とうなずく。自分の小遣いでささやかなお土産を買い、帰るなり、うれしそうにこれ渡さなくちゃと姉娘の部屋に持って行った。
うまくからかうには相手の機嫌や人間関係を考慮しなければならないし、そんな微妙なことはできないんだから、人が喜ぶことをした方がいいだろうと思って言ってみたのだけれど、何か予想以上に反応がよかった。
もしかしたら、選択の幅の狭い子だから、こういうからかいしか思い浮かばなかったのかもしれない。からかうときがあってもいいけれど、こうやって、素直に喜んでもらうこともいいコミュニケーションだと学ぶ機会がなかったのかしら。
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