素盞嗚（スサノオ）の日本古代史

京浜急行の９時過ぎっていったら、

当時はもー、酔っ払いおじさんの巣窟････

新入社員の素盞嗚君、

残業だったもんで、シラフで

品川からその巣窟に入り込んじゃいました････

普段は馴染みの巣窟なのに、

酔っ払ってないと、メッチャうざいんですよね。



となりでつり革につかまってたオッチャン、

うな垂れながらカックンカックンぶつかってくるんですよ。

どぁ！うっとーしい！

見ると、ウダツのあがらなそーな小太りの酔っ払いですわ。


「おぃ、いい年してシャンとせーよ！」

まー、ケンカになっても勝てそうだったんで、

チットすごんじゃいました♪



･･･････






ギロリン･･･




「お互い様だろがぁ」


呑みたくても呑まずに残業していた素盞嗚君、

思わずプッチン！



「だらぁ！

表に出ろ、ジジー！」


今じゃーアタシもジジーですが、

血ぃ、濃かったんですねぇ･･･


んで、ちょうど電車は川崎に止まったんです。


ホームに出て、

２，３発かませば誰か止めてくんでしょ♪


そー、安易に構えてた素盞嗚君が

あさはか見附でした････



ホームに出て、相手をよーく見ると、

タッパはちーちゃいんだけど、

背広を着ててもはっきりわかるぐらいの

筋肉質･････















ヤバ･･･

一瞬怯んだ素盞嗚君、

いきなりグルグル回り出しちゃいました････


何がなんだかわかんなかったんだけど、

後から考えると、ネクタイつかまれて、

ブルンブルン振り回されちゃってたんです。


す、すんごいチカラや････

ホームの柱に何度も激突する素盞嗚君、


イタイとかじゃなくて、





かっちょわりー


そう思って回りを見ると、

みんな止めることなく笑っとりました････



なんとかしなきゃ････




ゴン！













何度目か柱にぶつかったのを期に、


思わずこんな言葉が出ちゃいました･････





テメー、ここじゃー暴れらんねーから、

便所で勝負だぁ！



なんでこんなこと言っちゃんでしょ･････



「おもしれーじゃねーか、

便所でぶっ殺してやる！」


その場しのぎで言ったことが、大変なことに

なっちゃいました･････


アタシのネクタイから手を離したスキに

逃げちゃえばよかったんだけど、

なぜか便所に向かう二人････




どーしよぉ、どーしよぉ！




どーしよぉ、




どーしよぉ、







どーしよぉ！




このままじゃ、マジで殺されちゃう････


もう、便所はすぐそこ････




その時･････




ピカッ！


ひらめいちゃいました♪



ケンカしないで、




･･････









なかよしになろぉ！






「だははははは！、

ねぇねぇ、こんなのってバカバカしいよね♪」




「おぉ、こんなバカなことねぇよ」






「おーし、

じゃー呑みに行こう♪」



にっこり笑って駅のそばのすし屋に行っちゃいました。


「いやーおやっさん、ツッパッちゃってしゅんましぇん♪、

　仕事でむしゃくしゃしてたモンで･･･」



「しょーがねーなぁ、にーちゃん、

　オメーは弱そーなんだからケンカなんか売ったらイカンぞ！

　まー喰え！」


調子のいい素盞嗚君、

こらーケンカじゃ勝てないから、

「オレ、百年早かったッスね、

　んじゃ、トロ！

　あ、それとイクラ♪」


･･････


さんざん高いモン喰っちゃいました。



んで最後は


「すんませーん、ごちそうさまでした♪」


あのおっさん、２万円ぐらい払っとりました。







翌朝起きたら、首と頭が痛かったッス････


首の周りは一周青あざになって、

頭はコブだらけでした･････



でもお腹はイッパイ♪



結局、アタシの勝ちやったね♪




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