最終回
ボブリンの記憶に日本の桜が残るように最後に何度も通った砧公園。あれから、ちょうど4年。ボブリンがこんなにもドイツ大好きになるとは、予想外でした。ドイツでこんなにも離れがたい親友が出来るとは、予想外でした。チェミラッセ家にお迎えに行った最後の時、ママのニコルが大きな眼に涙をいっぱいためて、息をのんだ表情が忘れられない。「ルイーザは7歳から一人で飛行機に乗ったから!ボブリンも、来年から一人でココに帰って来られるから!」ココはボブリンにとって特別の地。お友達に会いたくなったら、いつでも戻っておいで。*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*ドイツでは、親が責任を持って我が子を育て上げることを学びました。午前は学校に任せ、午後からは家庭内での環境を親が築いていく…習い事をいくつも経験をさせ、我が子に合った環境を見付ける…5,6歳でもみんな多趣味で、多才能で、本当に驚いたものです。我が家の場合、子供に望む語学レベルを見定めそこへ導く努力が必要でした。更に、親として納得出来る日本語教育のために、計画を立てドイツ語とのバランスを考えながら親子で勉強を進めていく…4~6歳でペースが出来るまでは、本当に手探りの状態でした。この経験は、これからの生活、そしてマリリンの子育てにも生かせそうです。*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*:;:*日本で美味しいものをいっぱい食べて、たくさん充電をしてボブリン家、海外生活第二章が始まります。「住」を大切にするドイツとは、真逆の国。「衣」「食」に重きを置く国。子供達はこれから、どんな成長をしていくのでしょう…。日々の生活で色々な発見をし、新たな経験をしながら二カ国目を家族でたくさん楽しみたいと思います。ドイツで過ごした密度濃い4年間かけがえのない良い思い出です。今まで、ボブ・マリの成長を一緒に見てくださって本当にありがとうございました。皆さま、どうぞお元気で…Danke fuer die schoene Zeit.Auf Wiedersehen.2010年4月