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カテゴリ:スポーツ&フィットネス
数日前、
ドーピング検査でレスリングの有能な選手の尿からステロイドが検出されたニュースがあった。 検出されたのはドロスタノロン(drostanolone)というタンパク質を合成する物質で、 筋肉増強剤としてWADA(世界アンチドーピング機構)から禁止薬品に指定されている。 ステロイド=筋肉増強剤はいわゆるタンパク同化ホルモンに分類され、 ナンドロロン、ドロスタノロン、ボルデノン、スタノゾロールなどがある。 このドロスタノロンは2週間くらいで体外から排出されるので、 比較的短いローディングで使うようだ。 日本でもボディビルダーから検出された例がある。 本人はネットで購入した海外サプリメントを複数服用していたようで、 「このどれかに入っていたのではないか?」という。 ドロスタノロンの服用は使用目的が明確な場合が多いが、 「意図的に使ったのではない」という本人の弁を否定はできない。 残念ながら、 それくらい海外サプリメントとはアバウトなものだ。 ただ、 そんなサプリにも 「安全だが、ドーピング反応に出る場合があるので、オリンピック競技などでは使用は控えるように」など、小さく説明してあることが多いのでよく目を通す必要がある。 4月にはラグビーの日本代表候補選手が、抜き打ちドーピング検査で陽性反応が出ていたことがニュースになっていたが、この場合は育毛剤に含まれていた成分が禁止薬物として反応したという。 漢方や経皮吸収のシップ剤も陽性反応が出ることがあるので その道の専門医と相談してから使うべきだろう。 本意ではなくとも WADA(日本ではJADA)やNF(ナショナル・フェデレーション)に加盟してある限り、 その規定に則り、 厳しい罰則に従わなくてはならない。 全盛期の選手が2~4年も試合に出れずに練習にも参加出来なくなるなんて、 競技生命が終わるに等しいくらい厳しい。 もう十数年前の話になるが、 全米最大のサプリメントストアのGNS(General Nutrition Center)でアミノ酸を買おうとしていたら、 店主が「キミ、これは明日から発売中止になったから買うなら今だよ」と進めてきたサプリがあった。 店主は一枚のFAXを見せてくれて、 それには「禁止薬が含まれているから自主回収する」と書かれてあった。 それでも店主は 「これは効果もあって人気があるんだよ。全部買ってもイイよ」なんて薦めてきた。 ボクは 「そんなもん、いるか!」と思ったが、 一緒にいた友人は喜んで購入していた。。。 それまでは普通に販売されていた人気商品が・・・。 売る側にも問題はあるが、 競技者は些細なものでも気を使う必要がある。 それは競技者の義務でもあり、 競技者の責任でもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 16, 2011 01:03:57 PM
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