2011年07月18日 17:20
有明コロシアムにて
DREAM 2011年バンタム級決勝が開催された。
僕らジャッジ陣は会場に15時に入り、
試合の流れと選手のコンディションを確認するミーティングを行う。
今回は全8試合中の6試合にローテーションで入っていて
どの試合にどこの席に着くかを確認する。
その後にこの競技本部に選手が入ってきて
バイタルチェックやテーピングを行う。
そして
招待した友人らと会うために外へ出るが
凄い人で見つけにくい。
前日に電撃ネットワークの南部さんの還暦誕生日パーティが六本木のVANITYあって
本人から招待されていたのだが、仕事で参加できず挨拶も出来なかったので
改めてお祝いの挨拶をさせていただいた。
しかし、若いねー。
さてジャッジレポート!!!
・第1試合 ライト級
○光岡 映二(判定3-0)ブルーノ・カルバーリョ×
光岡が安定した強さで判定勝利。
・第2試合 ウェルター級ワンマッチ
○マリウス・ザロムスキー(判定3-0)石川 英司×
マッハの欠場により急遽組まれたカードで体重調整がつかずに79kgのキャッチウェイトで行われた。鉄壁のディフェンス力を誇る石川でも防ぐのが精一杯な感じだった。
・第3試合 ライトヘビー級ワンマッチ
○水野 竜也(1R4分41秒KO)トレヴァー・プラングリー×
肋軟骨の骨折により動きも悪かった水野だが、
トレバーに膝蹴りでKO勝利!
・第4試合 バンタム級日本トーナメント 3位決定戦
○大沢 ケンジ(判定3-0)藤原 敬典×
大沢の肩固めも藤原も打撃も決まらず最終ラウンドへ。
終始グランドで優位に立っていた大沢の勝利。
・第5試合 ライト級ワンマッチ
○川尻 達也(1R4分41秒TKO)ドリュー・フィケット×
体が一回りデカくなった感のある川尻は圧力も増してパウンドで勝利!
・第6試合 DREAMライトヘビー級タイトルマッチ
○ゲガール・ムサシ(1R3分29秒TKO)泉 浩×
身長やリーチにも差があるが、両者の間にはスピードが違った。
出せば必ず当てる武蔵と、当てることが出来ない泉。
時間を追うごとにその差は大きく開いていき、
ムサシのストレートでダウンするとパウンドで勝負がついた。
あまりにも強すぎるムサシの次の対戦相手が見つからないのではないだろうか?
・第7試合 バンタム級日本トーナメント 決勝戦
○所 英男(判定3-0)今成 正和×
おそらく道場のスパーリングでは10回やっても10回今成が取ると思う。
が、試合は違う。
所は本番に高いパフォーマンスを発揮するタイプだ。
打撃を武器に積極的に前に出る所と、絡みつくような関節技で一本を狙う今成。
今回ばかりはいつもよりも積極的な攻めを見せた今成だったが、
所の攻める気持ちの方が上回っていたのではないだろうか?
今成は終盤にアキレス腱固めを決めかけたところが最大の勝機だったが、
上手く逃げた所は積極的に前に出て流れを作ろうとしていた。
ボクはそこを評価して所に1票入れたが、他の2票も所だった。
・第8試合 DREAMフェザー級タイトルマッチ
○高谷 裕之(判定2-1)宮田 和幸×
予想では宮田がやや有利か?との声もあったが
宮田のタックルや四つを許さない高谷の腰の強さに感心した。
テイクダウンを許したのは一回だが、先にテイクダウンを取ったのは高谷の方だった。
きっと血のにじむようなフィジカル強化をしてきたのだろう。
時折、下がりながらの宮田のカウンターが高谷にヒットするが、
それを上回るコンビネーションだった。
特にローキックのスピードとタイミングが素晴しかった。
ボクは高谷に入れたがマットは宮田だった。
とにかく、メインにふさわしい緊張感のある試合だった。
全8試合だったが
暑い夏の大会だった。