柴田淳さんの話多すぎブログ　～僕はここにいます。～

こんにちは。
たまたま通りすがったら開催されていた、
おじいさんおばあさんがやってる写真展を観にいきました。
素人さんばかりなんだけど、とても写真が温かかった。

なんて言えばいいのでしょう。この世の全てを愛している感じ。

写真ってそうだと思う。

無関心を関心に変え、
関心から感心に変えようとする力。

通り過ぎるだけの風景にたくさん落ちてる、その全ての存在意義。
これって人間に対しても、丸々言えることですよね。そうならなきゃな。。。

それがなかなかこの性格ですから治りません。
きっとお薬のように、いつも周りの誰かに気づかせてもらってる。
そして「なるほどな」と思って、ほんの少し生き方を変えてみる。
その繰り返しで生きているんだと思います。

最近、ちょっと自分が失敗してへこんで反省し、
日記を非公開でしか書いていませんでした。

同じように景色の一部として落ちてるような日記の存在意義なんて、
それを見てくれる人の生きてる時間を削ってまで見せる必要があったのかと。

写真展の中で、一人のおじいさんが、落ちた一輪の椿を撮影されてました。

雨に濡れた黒いアスファルトに落ちて、衝撃で少し潰れた赤の椿。
まだ色褪せてもいなく、誰にも気づかれずにこの世から去っていくと決めた姿。
そして、その儚さに気づいてくれたおじいさんの一枚。

形は変われど”残った”わけですよね。いや、存在したと言うべきか。

僕の日記を「好き」と言ってくれてた人もいてくれてたのに、非公開で取り上げていたら、

それは残っただけで、存在はしていないのかもしれないと思った。

気づかせてくれたおじいさんに、感謝の意味を込めて言いました。



「この作品は黒マットの方が映えますよ。寂しさを表すならもっと広角で。トリミングもピントも甘いです」



自分のバカッ！ 今日の日記台無し！

あとがき。
発言は嘘です。本当は全くこんな感じでは言ってませんけど、物腰低く褒めつつ、チクチクっと。
だって上手になって欲しいんですもの。　ちなみに一部「あぁこの人、抜群に上手いな」と思ったら講師の人の写真でした。ちぇっ。

皆さんも、無関心を関心に変え、関心から感心に変えようとする力をつけてください。

たまにはおじいさんおばあさんの写真展もいいものですよ！
立ち話をさせてもらっていたのですが、僕の倍ぐらいのお歳の方や、母親と同じ年齢の方が
写真を説明している時に目を輝かせていました。

「定年（退職）をとっくに迎えた組ですわ」と言ってたけれど、
穏やかに歳を取っていくのもいいなと思えました。

僕の撮影分のも、今本人に審査中です。もうしばらくお待ちを！