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柴田淳さんの話多すぎブログ ~僕はここにいます。~

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2009年06月05日
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カテゴリ:僕が伝えたいこと
こんにちは。
僕が管理人をしている槇原さんの私設ファンサイト「僕らはここにいます。」の来場者が先日500万人を突破しました。
ありがとうございました。
500万人って数字がいまいちピンとこないのですが、確か1万人を達成しただけで感謝しまくってました。
mixiのブログもいつの間にか6万3000を超え、ファンサイトのブログも22万人の来場者。

先日も自分が書いたコンサートレポとかで泣くほど感動された方もいらっしゃったりしたので、
そういう時は何かを発信できて良かったなぁと思います。 ってことでこれからも発信しますね。

という訳で少しだけ重い発信を。

沖縄に行った時に「地元の情報を一番良く知ってるのは新聞かな」と思い、沖縄の新聞を買ってみたんです。
まぁ僕の街の地元新聞だと”神戸新聞”とかそんな感じ。

新聞を開いた時に見た光景は、明らかに目が点になってしまいました。 沖縄に直面している問題が
痛いほど包み隠さずにさらけだされていました。

ちょうど、沖縄に行った時は 5月30日。 (530:ゴミゼロ)の日でした。 それもあったのですが、
紙面ほぼ全てと言ってもいいほどの2つの問題について書かれてありました。 それは、

・環境問題
・戦争問題

こればかりです。 観光客のポイ捨て、 海に漂着する大量のゴミ、 珊瑚の死、 ジュゴンの生息地域、 ひめゆりの塔の資料館増設 ステルス戦闘機の追加、 海に投棄されながらしているロケット弾の演習、 辺野古の海に対する基地問題 など。
よくある話ですが、米軍基地の家では、出かける時にクーラーをつけっぱなしで出かける。 それは帰ってきて涼しいから。 なによりも、
その代金は日本の税金から支払うから。

そんなうんと暗い、重いニュースばかり。
特に辺野古(へのこ)の海の滑走路建設問題は両方に関係することでした。
Cocco(あっちゃん)も辺野古の海の建設に大反対してるんだけど、僕もその場所に行ってみてわかりました。
めちゃめちゃ綺麗なんです。 本島で言えば一番と言っていいぐらいの。 そのせいもあってか、もう何十年もいなかったと言われていたジュゴンが戻ってきました。 綺麗な海、新鮮な海藻がないと住めない動物です。 ニュースにもなって、自分が行った時にも1時間ぐらいヘリコプターがホバリングして探していました。

その海に直接コンクリートを流し込んで、戦争の為の滑走路を作ろうというんです。
写真はその米軍基地と日本の境目にある有刺鉄線です。
みんなが願いを込めて布に想いを書いて巻きつけてあります。
_DSC8146.JPG

こういう時は言葉は非力だと思います。 もう行かないとわからないぐらいに綺麗なんですから。

写真もあるけど、やっぱり行かなきゃわからない。 海と空が青でひっついている場所。 深くても底が見える海。
そしてその場所にジュゴンの見える丘という名前の場所がありました。 今はもう名ばかりだと思っていた場所に帰ってきたからです。
_DSC8414.JPG

あっちゃんもそれで「ジュゴンの見える丘」という曲を作りました。
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=A02559

また戦争もそう。 新聞では本日未明にステルス機が4機配備されたとか、当たり前のように那覇空港でも飛行機と混じって戦闘機が離発着しています。

その近くでは、やっと僕が行けたひめゆりの塔でおばあ達とお話をすることができました。 映画も観たこともあって色々とお話してもらって、あっちゃんも歌った「お菓子と娘」の話をしていたら「こっちこっち」と、その先生の写真まで案内してくれて、話してくれた。
”お菓子と娘”は南風原の陸軍病院で山を掘って壕掘りをしていたひめゆり学徒隊を励ますために若い女教師、親泊千代先生が歌ってくれた歌。
病院とは名ばかりで、戦争の最前線で傷ついた兵士を入れたトンネル。
「千代先生はね。 全身しらみだらけの私の体から、しらみを取ってくれたり、 その当時流行っていた前髪を巻くのも『先生どうやって前髪を巻くのですか?』と言ったら、『あら、簡単よ。 こうやってピンで留めるのよ』とか教えてくれたの」 と笑顔で話していました。

たった64年前の話です。 そしておばあ達はひめゆり学徒として、確かにその場所にいたこと。
なのに元々沖縄は日本本土に敵を上陸させないために足止めをするためだけの捨て駒だったこと。

笑顔だけじゃありません。
本島は、ウジ虫や火傷で壊死するから手足を切る手術をする。 麻酔なしで体を抑えとけと言われる。
抑えたままノコギリで切る。 切れた瞬間にずしりと両腕にその物体が残る。
それを危険な外まで持っていって土の中に埋める。 

こんなことを言うときは、確実にそのおばあ達の頭の中に鮮明に思いださせてしまうこと。
思い出させないように語ることなんてできませんから。

おばあは言ってました。 「戦争はやっちゃいけない。 上の人は言うだけで、実際に戦って死ぬのは下の人間。 韓国のミサイルの問題とかも、あんなこと絶対にしちゃいけない」 と言ってました。

こんな話は重いでしょう。 重いけど、いかに現実を見ることができるかを問われることも必要だと思うんです。

なぜなら環境問題も戦争問題も、沖縄だけのことじゃないですので。

もし、沖縄にいくことがあって、もしひめゆりの塔に行くことがあったら、おばあたちと握手をしてください。
その目でその体で体験したおばあ達に触れてみてください。 「ありがとね。 ありがとね」って言われたけれど、
ありがたかったのは僕の方なのですから。

「お菓子と娘」 Coccoさんの歌声でよみがえる。
http://www.himeyuri.info/kantoku_blog/2007/08/okashi-musume.html

「ひめゆり平和記念資料館」
http://www.himeyuri.or.jp/

はい。 暗くなっちいけない。 まずは知ることが大事だってことなだけです!

ジュゴンの見える丘/Cocco[CD]

_DSC8243.JPG





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最終更新日  2009年06月05日 17時23分03秒
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