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カテゴリ:スキマスイッチ
こんにちは。
スキマスイッチのニューシングル「スカーレット」が販売されましたね。 それぞれの旅立ちを曲にした歌なのですが、 今回はPVの意味が「ぼんやりとしかわからない」って方がいたので、 自分なりに想った事を書いてみたいと思います。 ということで、PVを見ていない方にはなんのこっちゃかもしれませんが、 映像好きな人の戯言なので、気にしないでください(笑) ということで、ここからネタバレです。 まず、おっさんが空に赤いクレヨンで何かを描いています。 なんと書いてあるかは、誰かに判断してもらうとして、とにかくこれだけだと変なおっさん。 それは置いときまして次に、、の前に。 実は、おっさんの前に数秒カットが入っています。 それは子供が描いてる絵です。 これは結構重要なカットだったりしますが置いといて。 次に、おっさんが描いてる後ろの大橋で、会社員風な女性が歩いています。 「夢はブロードウェイダンサー」主人公1です。 主人公1としたのは、このMVでの主人公は複数人います。 この表現を群像劇、群像映画と言います。 特徴は、同一時間や空間内に異なる主人公がいて、それぞれにドラマがあり同時進行している。 1人1人は異なったように見えるが、最後は全員が繋がっていた。 という表現方法です。 「24」とかも同時進行。 ドラマ「素直になれなくて」とかも複数視点のドラマでしたね。 主人公1の演劇練習を頑張ってる様子を窓から見てる男がいます。 主人公2です。 主人公2「夢は狂言師」 主人公1の服やバランスボールといい、2のタオルや手袋といい、全ての人のどこかにスカーレット色を入れています。 さて、2は、頑張ってるなぁ~というのを見終わった後、男はトイレ清掃をしに仕事に行きます。 トイレ掃除をしてると、主人公3の男性が、スカーレット色のクレヨンを持っていぶかしげに出てきます。 トイレの中で落書きしたのじゃないかと問い詰める2、そんなのしてないと言って自転車で逃げる3 主人公3「夢はトライアスロン日本代表」 スカーレット色の服を着た主人公3は何故かクレヨンの力に引っ張られ、勝手に違う人にぶつかってしまう。 主人公4「夢は女流棋士」 彼女にクレヨンは引き継がれ、今度は囲碁会のバイトの女友達にクレヨンはひっつく 主人公5「夢は最高の保育士」 保育士さんは、保育園に行き子供たちに様々な絵を描かせる。 そしてひっついてきた赤いクレヨンを宝箱風味な クレヨンボックスにしまう。 このクレヨンボックス。 青の透明な箱です。 単にこれに入れた訳ではなくて、次の映像と繋がってるんです。 主人公6「夢は靴デザイナー」 この主人公6の開ける酸素カプセルとそっくりです。 だから、トライアスロンの夢の人が入った時に、 またクレヨンを手にします。 そして群像劇の最後。 全てが繋がる場所なのですが、上京したてで引越しを手伝うトライアスロンの主人公3と、 最初の女性主人公1、そして引っ越してきた、 主人公6「夢はベストセラー作家」 結果、遊んでたらクレヨンは勝手に消え、道路を歩いていたおっさんがまた拾う。 主人公7「夢は・・・天使」 これで、終わりなのですが、映像の最後、最初と同じ子供の絵のカットが入ります。 つまり、終わりじゃなく、最初に戻ったという表現です。 「ロンド形式」と言います。 もともとは音楽の形式で、まったく同じコードがA、異なるがBCDだとすると、A B A C A D と Aのコードに回帰しながら別のコード。 これで言うと別のドラマが始まっていくという方式です。 この場合は、またおっさんが空に絵を描き、また見知らぬ誰かの元にクレヨンが旅立ち、またおっさんに・・・ということですね。 というかこのオッサン、天使だと思います。 古い映画で、人間っぽい天使の名作があります。 余談ですが、槇原さんもその映画が好きで、アルバムジャケットに自分も羽をつけて使用したことあります。 でもって、このロンド形式の中で、まったく違う主人公なのに同一の点があります。 「夢を持って旅立ってきた人」 、、というのはまぁわかることなのですが、もう1つ。 「誰も夢だけを追いかけていない」 これが歌詞 「“可能性”っていうものはずっと無限だとは思わない」ともリンクする一番重要な事だと思います。 各主人公は会社員、清掃員、バイト店員が2人、トレーナーと、 夢以外の事もずっとやっています。 夢だけ頑張ってればいい訳じゃない現実、 そして、これでいいのかと不安も抱えてる葛藤を持つ主人公達に、子供の頃のまっすぐな気持ちを思いださせる為に クレヨンは引きつけられたのだと思います。 いいMVだとは思いませんか? あ、大橋さんなのですが、土手で寝っ転がって、ただ本を読んでただけですね(笑) ・・・でもよく考えてください。 大橋さんはスカーレット色の本を読んでいます。 主人公6の夢。 「夢はベストセラー作家」 大橋さんは、主人公6によって書かれた、 全ての主人公を物語を読んで、彼氏彼女達を応援するため、 落ちそうなクレヨンをバトンした、シンタ君のように、 「その想いは間違ってない」と曲をバトンしたいという話なのかな? と思ったのです。 はい、長々と失礼しました。 MVをどう見るかはもちろん自由なので、色んな解釈があってもいいと思います。 ただ「あんまりよくわからない」とか「そんな意味がない」とか思うのは残念なので、 撮る側の人からの伝えたい想いってのは、撮ってる人にはわかるので(笑) そんな想いを受け取りたいと思って、何度でも見て欲しいと思うのです。 以上です! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年06月26日 09時55分03秒
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