卒園式
雨はふらなかったものの、強風がふくなか、卒園式にいってまいりました。前評判で、「泣かせる卒園式」ということだったので、少々覚悟をしていきました。入場する際、既に引率する先生がいっぱいいっぱいの顔をしているのを見るにつけ、こらえた涙が飛んで来そうな気がしつつ、和やかに見ていました。・・・・nyaの担任のせんせ、大きめなハンドタオル握りしめてましたから。涙うるるんの第一段階は、卒園証書授与。子どもが園長センセ(正確には代理センセ)から卒園証書を渡してもらったら、そのまま、親が立って待っているところへやってきて「ありがとう」と言いながら、証書を預けてゆく・・・といいうシステムなのです。お友達のお母さんの、その姿を見て、ちょっとうるる・・・・・でも、セーフ。nyaの番になって、私が思ったのは「nya、しっかりできてるなぁ~」で、「ありがとう」に対して、長い言葉をかけていたらアウトでしたが、「おめでとう」の一言だけにしたので、にっこり微笑んだまま相対することができました。担任の先生は、名前を読み上げるまではなんとか!とがんばっていましたが、その後はほとんど、タオルに顔が隠れて見えませんでした。ちなみに他のクラスの先生も、それぞれ違うタイミングでウルウルしてました。そして、「やられた~~~」の瞬間。歌を歌っていた子どもたちが、1番を歌い終わると、180度向きを変え、親のいる方へ向き直って、お別れの言葉を言うのです。そこまでは、花粉症のようにス~~っと涙が降りることあったものの、終始にこやかに見ていられたのですが、ここは、だめでしたね(苦笑)。子ども達の成長は、微笑ましく嬉しく頼もしく、式に臨む子供たちの姿勢ってすごいなぁ~かっこいいなぁ~と、そう思って見ていられたのに、「小さかった僕たち私たちが・・・こんなに大きくなりました。」このあたりを聴いた時、ふと、懐かしい感情がわいたのです。・・・・nyaが誕生した、その時の気持ちを。nyaが生まれた時、私の第一声は「よかった・・・」です。とっさにでた一言です。nyaは、私達両親だけでなく、私と相方の両家に望まれ、それに「応えられるよ~~!」という自信を持って生まれてきた子だと思っていました。そういう子を、無事、この世界に誕生させてあげられた事が「よかった」だったわけです。今回私が感じたのは、ここまですくすくと成長してこれて「安堵した」という事と、いろいろ葛藤したこともあったけれど、この1段階を「のりきれたなぁ」という事でした。・・・・で。天のほうからっ・・・ていうのかな、「よかったね」とねぎらわれた感じがしたんです。肩に背負っていたものが、一気に軽くなった、そんな感じがしたんです。すぐに立ち直ったものの、結構体の奥から涙が出たみたいでした。nyaが幼稚園から小学校へと歩み出すように、私も次のステップへ踏み出すきっかけになったのかもしれません。卒園式は、子どもたちの成長した姿を十分発揮させ、この3年間、公私ともにいろいろあった園長一家の方々の心を震わせ、無事終了しました。園長先生代理の長男の理事長が、涙声を噛みしめ最後に言った言葉は、「この幼稚園を選んでくれて、ありがとうございました。」でした。私はそのことばのお返しに、こう言いたいです。「この子たちを、いつくしんでくれて、ありがとうございました。」と。