Style 01
●子供の教育って、本当に大切だと思う。バランスのとれた人間を育てるのは本当に難しい。子供にとっては、自分の育つ環境を選べないから、よけいその責任は大きい。でも、「理想的な子供時代をもつのに遅すぎることはない。自分自身をいつくしむことができれば、過去の傷を癒して自我の肯定的な資質を発達させることができる。」("Men, Women and Relationships" John Gray著)というグレイ博士の言葉は、唯一の救いである。●「赤毛のアン」をとても好きで、家内と結婚する前、ビデオをプレゼントしたくらいである。何と言ってもアンの感性が大好きだ。●「自我は、相手が自分の愛情に応えてくれることによって徐々につくられていく。愛情のこもった反応や支えに基づいて、私たちは自分が何ものであり、どのくらいの価値があるかをしだいに学習していくことができる。」("Men, Women and Relationships" John Gray著) 感性が鋭いだけに、白日夢に逃げ込んでしまうアン。自分の赤毛を死ぬほど嫌いなアン。すぐ癇癪を起こしてしまうアン。それがマシューやマリラの愛情を受けて、自分の正しい価値に目覚める。自分を愛せるようになる。そして他人を愛せるようになる。アンの鋭い感性がいきいきと、のびのびと息をしはじめ、世界と真の意味で手をつなげるようになる。何度読んでも感動する。