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カテゴリ:小心者のつぶやき
それは今年の5月頃だっただろうか。
年間事業計画について討議していたときに、 某官僚が「秋には復興ムードになってるから」 と宣うた。 一瞬、我が耳を疑った。 実際現地に行ってみて(行かなくても想定出来るけど)、 震災後半年足らずで、無理! それまで、思いは通じていると思っていた相手だったのに。 8月末の会議で、ずっと違和感を感じてた。 特に、件の官僚のみなさまに対して。 実際、被災地での課題は 時を経るごとに変化しながらも、 根本的なところに何ら変わりはない。 そうか、こういう人たちが政策の重要ポイントを担っているのか。 少なからず落胆したこと、間違ってはいなかったよね と確信する昨今。 例えば、テレビ画像は、 そこに写る人々の思いがけない表情や 言葉を切り取る。 福島県民が憎悪しているというY教授に関し、 数カ月前にテレビで見た彼の言動から 少なくとも私は、 医者として素直な人だというイメージを持った。 直に会わなければ判らないこともある。 けれど、 映像は、案外能弁だよ。 週明けの重要な会議で、私は次のようなことを述べた。 原発事故以来、長年の知見を元に発言する研究者に対し、 反原発の人々は、その言葉尻を捉え、 ことごとく叩きつぶして来た。 それがために、現地が混乱を来した(その罪は重い)。 だからこそ。この先に、 現地からの声を外に向けて伝えるには、 現地の責任者の切実な声しかない。 同じ地で暮らして来た人が、 ある日突然転居する。 ふくいちから225キロ離れた、この地。 より安全な地をと望んでの行動ゆえに、 黙って送り出すしかない。 だって、私ももし娘が幼かったら、 実家に帰っていたかもしれないと思うから。 35キロしか離れていない場所で暮らす妹が 今、どのような状況で暮らしているのかも知っているし。 「子どものために」という言葉を免罪符に 不安を思い切り子どもにぶつけて 逆にわが子を不安に陥れている人もいるけれど。 広範囲な地域が津波に襲われて壊滅的な状況であることと。 そうか、 そのくらい霞ヶ関と被災地とでは 温度差があるんだね。 改めて思い知る。 防災の日に思ったことは それだけではないけれど。 多分、この週末。大型台風は実家のある地域を直撃する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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