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カテゴリ:つながるいのち。
お世話になった方のお別れの会に出席。
会場は、都下にある 近代建築の名建築のひとつと目される礼拝堂。 武蔵野の森の中に立つ。 受付で名刺を渡し、プログラムと会葬御礼を受け取る。 席についてプログラムを確認。 賛美歌「慈しみ深き」が指定されている。 伯父が大好きだった賛美歌。 亡き父もよく歌っていた。 司祭さまのお話で、故人が学生時代に洗礼を受けていたと知る。 なるほど。 がんで亡くなる闘病中の方で、クリスチャンとなる方がいらっしゃる。 もちろん元々の家の宗門である仏教に 闘病の苦しみからの解放と極楽浄土を託す方も多い。 しかし、ホスピスがキリスト教国からの輸入であることも関係するのか、 終末期に一家で洗礼を受けたという友人も少なくない。 その流れのひとつなのか、と推察していたのだけれど。 故人との関わりはごく短期間しかないが、 しかし、故人の人となりを知るに充分であった。 いつも気にかけてくださり、 ときに、すべきことを簡潔に示していただいた。 それらは極めて日本的なことでもあったので、 少し誤解をしていたかもしれない。 ともあれ、大切な人を失った悲しみに変わりはない。 伯父の葬儀のときにも歌った賛美歌「慈しみ深き」を 故人も葬儀で歌ってもらいたい歌の第一に上げていらした。 なんだか、思い出の歌が賛美歌「慈しみ深き」になっちゃいそうだ。 最後の献花。 遺影と遺骨に目をやり、手を合わせたとたん、 目頭が熱くなった。 帰りのバスの中で、T先生とご一緒する。 もし、会葬中に天変地異が起きたら、 この国の小児医療に支障を来すだけでなく、 保育環境にも何事か起きたかも と思うほど、医療関係者と保育関係者の多い葬儀だった。 K先生、 昨年の秋のイベントでは開会挨拶をしてくださり ありがとうございました。 3.11のときにも、アドバイスを頂戴しましたね。 秋に発行のメルマガに原稿をお願いしたものの、 叶うことは出来ませんでした。 編集者としての私は絶筆を頂戴したかったけれど、 お電話をかけて、いきなりK先生が出てくださったことに 若い事務局メンバーは感動していました。 それが、最後に頂戴したお言葉になってしまいましたが。 どうぞ、安らかに。 本当にありがとうございました。 よく晴れた空。 中央線の車窓から、行きも帰りも 富士山を眺めることができたのと、 武蔵野の紅葉を愛でることができたこと、 改めて感謝したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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