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カテゴリ:つながるいのち。
お彼岸。
仕事でお墓参りに行けない夫の分まで ちゃんとお参りしようと娘と出かける。 その前に、学会帰りの妹と品川駅構内でランチ。 学会帰りと言っても、 名古屋での学会の帰りに実家に立ち寄り、 母とじっくり話をしてからの帰り道。 妹の周辺で、 何やら生臭い話が立ち上がっているらしい。 本人たちは、ただひたすらに こつこつと研究に打ち込んで来ただけらしいのだけれど。 やっぱり簡単に止めないで続けている者の勝ち? 本当は、勝ち負けはどうでもよい。 それを探求して行こうと決め、 納得出来るまで、ひたすらに続けているだけなのだ。 科学者って、ほとんどがそんな感じだよなあ。 ターゲットを徹底的に追跡出来るだけの技術を身につけ バグをとことん排除出来るように正確さも追求して 数えきれないチャレンジを繰り返し、 ようやく見えて来るものがある。 そうやって、感染症の原因菌を突き止め、 感染経路や防御法、治療法も解明。 がんやその他おびただしい数の疾患、 病的状態をあぶりだし、治療に結びつけて来たのが 医学。 同じように物理や化学も発展して来た。 科学は知識。 謎の解明と追求。 工学は、そうした事柄を人間社会で役立てるための方法。 医学と医療の違いも同じだ。 しかし、どちらも この世界の解明には、まだまだほど遠いらしい。 解明作業の傍らでビジネスという生臭い動きもある。 でも、人ひとりの幸せは、 理論や理屈とは関係なく。 親しい人たちとおしゃべりしながら おいしい料理を食べたり、 親しかった人たちの墓前で手を合わせること などによってもたらされることのほうが多い。 妹が一生懸命話してくれることに ほんの少しだけ交通整理の間の手を入れ、 自分なりに理解した上で強く頷く。 家族が出来ることはそれだけ。 多分、彼女が望んでいるのもそういうことなんだ。 墓前には、桐の箱に入ったとびきり上等のお香を持参。 馥郁とした沈香の香りが煙とともに立ち上った。 海辺の墓地でも、誰かが手を合わせてくれただろうか。 大丈夫。 あなたがたの子どもたちは、 今日も粛々と生きておりますよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.09.23 01:33:02
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