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カテゴリ:小心者のつぶやき
年度末。
何とか来年度を迎えられそうだという週末の夜、 昨年のクリスマスの夕方に亡くなった友人宅へ お焼香に伺う。 忘れ形見のご長男が迎え入れてくださる。 真新しい仏壇は、確かに昨今の流行 とてもおしゃれな家具調。 故人の好きだった生花が供えられている。 何より目を惹いたのは仏像。 そして位牌に刻まれた戒名の中の一字。 「慈」 そこに家族の思いがこめられていた。 うん、彼女の業績や家族の思いはそうなんだよね。 よかったね。 位牌と遺影に語りかける。 いや、本当の私の気持ちは違うところにあったけど。 そのあとは、仲間と一緒においしい料理とお酒で。 ああ、でも、昨晩は妙に肩が軽かった。 そして、気づいたのだ。 いつだか定かに覚えては居ないけれど、 年も押し迫ったある晩、床に就いて 何故だか、今夜私は死んでしまうかもしれないと 思いながら眠りについたことを。 ときに霊的な何かとシンクロする体験をしてきた。 あれは、彼女の思いだったんだろうか? まさかね。 そんなことはともかくとして。 4年前の1月のあの日に、 「これが今生の別になるんだろう」と覚悟、 下北沢駅で頭を下げたとき、 彼女の顔を見ることもなく、振り返りもしなかった。 現実のこととなってしまったんだなあ。 彼女が自宅ではなく病院で亡くなったことは意外だった。 義姉と同じ経緯をたどったものと思っていたから。 ジェットコースターの様に、 なんども生死の分かれ目のぎりぎりのところを 行ったり来たりの4年間だったという。 最後のところで、家族総てが間に合った。 願いは叶わなかったかもしれないけれど、 すべては受け入れられ、祝福されたよね。 ありがとう。 ようやく言葉にできるのは、 その一言だ。 あなたの意志を継いで、とか、 意外とスタイリッシュだったよね、 なんていう有り体な言葉はすべて排除。 だって、あなた、ものすごく野暮ったかったもん。 そういうことを言えるのはわたしだけだって 知ってたよ。 なにはともあれ。 ありがとう と、手を合わせ、頭を垂れます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.03.31 01:39:14
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