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星の動きを読む人たちは、
満月に特別な意味を読み取る。 まさにすべてが満ち満ちて、 いよいよ新しい世界が開かれる、とか。 2013年4月26日は、 まさにそんな満ち満ちた一日だった。 子ども・子育て新システム検討会議で 各分野の方々の議論が始まったときに、 まさか本当に総てのステークホルダーが同じテーブルについて 子ども・子育て支援政策のこれからを語り合うようになれるとは 悪いけど、想像もしていなかった。 それが、見事に財源確保の約束もされ、 社会保障の第4の柱に子ども・子育て・若者が仲間入り。 そして子ども・子育て会議が実現。 新システム検討会議ワーキングチームの時と まったく同じように会議が始まり、 各委員が意見を述べた。 しかし、この会議がスタートしたということの 意義を改めてかみしめる。 本当はこれからが正念場なのだ。 検討会議ワーキングチームで積み残した 基本方針というか、 子どもの育ちを保障し、子育てを支えるための 基本となる指針づくり。 まずは各委員はそこに思い思いの注文をつけた。 保育所・幼稚園と子どもの育ちを支える施設。 どのような施設であろうと。 そこで過ごす子どもたちの育ちを支えるという点では 平等性を確保してもらいたい。 量の拡大も必要だけれど、質の向上は欠かせない。 そのための保育士や幼稚園教諭の待遇も重要。 子どもを育てることに対する親の第一義的な責任を 総ての親たちが果たせるような支え、環境整備。 それでも親が十全にその責務を果たせない場合には 社会で支える用意が必要。 社会のさまざまな資源や人々が連携して 子どもの育ちを、子育てを支える 社会全体での連携の重要性。 すべての子ども、というからには しょうがい、難病、貧困にも言及して。 保育のニーズ調査は、母子手帳を手渡す時から始めよ。 全体に対するニーズ調査では、 既存のしくみやサービスについてのみならず、 当事者がほしがっていること、求めていることについて しっかりと訊き出せる設問を。 企業の責任も重要。 自治体は、地元地域の企業と連携を。 子ども・子育て支援は未来の担い手を育てることを支える。 各委員の熱い思い。 これがきちんと反映され、 とりまとめられていくことが求められている。 ま、初回だから軽いジョブの応酬だとしても。 立場の違いは鮮明で、 決して平坦な道のりではないことは 想像に難くない。 このタイミングで、首相が成長戦略の中で 待機児童解消を、育児休業最長3年間を語り、 フィンランド大使館の外交官が イクメンがテーマの本の刊行を発表。 フィンランドの幼児教育・保育を支えるのは保育所。 就学前の教育も保育所で行われる。 何より、子どもは騒ぐものと受け入れているお国柄。 どんなに保育施設を拡充、育休を延長しても、 子育てのしづらさという根本的な課題に 社会全体で立ち向かわない限り、 とうていかないっこない社会のありよう、違いが 明らか。 完璧なシステムなんてない。 だから常に改善して行くのだと、 件の著者は記者会見の席で語った。 そうだよ。 子ども・子育て会議の意義はそこにある。 初めから完璧を目指すな。 もちろん、より完璧は目指したい。 そのための議論。 しかし、最善を目指し過ぎて改変しづらいのはごめんだ。 常に評価・分析を怠らず、変えることを恐れてはいけない。 日々変化、成長して行く子と親を支えるのだから、 状況に合わせてフレキシブルな対応が求められる。 それを常に保障するための国家の根幹のほうはどうだろう? 変えていいんだよ と言いづらい動きが一方にはあり。 ともあれ。 まさにこれから正念場。 満ち満ちて、時は来り。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.04.28 01:49:05
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