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カテゴリ:管理方法
今日は、苔玉の管理を紹介します。
まず、当店の苔玉はケト土をいっさい使わず管理も容易にでき、2,3年は枯らさず(もちろん基本的な管理のもとで!)維持できる方法で作っています。また、この作り方では、手も汚れないのも大きな特徴で、講習会でもご好評いただいております。 これは父が一番伝えたい事なのですが、木モノ・草モノに限らず、使った素材を苔玉だけで終わらせるのではなく、将来、盆栽として育てるため、出来れば1年で苔玉から外して、ゆったりとした鉢植えにする事で素材を長く活用し楽しんでいただきたいと、いつも申しております。 さて、一口に苔玉の管理と言っても、色々な植物を苔玉にするので、使った植物に合せて(日当たりを好む植物、日陰を好む植物・・・)管理をしなければいけないのですが、ここでは基本的な管理について述べます。 <置き場所> 屋外の置き場所 日当たりの好む植物、半日陰や日陰を好む植物に分けて受け皿にのせ、高さ30~60cmの台にのせ管理する。朝日に2~3時間あたり夕日を遮る場所を理想とする。ただし、エヤコンの室外器の排気が当たるところは避けます。夏は日差しが強すぎるので、遮光ネットやスダレなどで日よけする。冬は、室内に取り込むか、霜よけ措置をおこなう。 屋内の置き場所 室内にずっと置いておくのは良くないので、毎日 朝日に1~2時間当ててあげるのが理想ですが、少なくとも週に2・3回は朝日に当ててあげましょう。エアコンやストーブなどの冷暖房機器の風が直接あたる場所は避けます。窓際に置く場合は、ガラスから熱が伝わりやすいので、夏は特に注意して下さい。部屋の中は乾燥しやすいので、ときどき霧吹きで株全体に水をかけるなりして湿度を保つように工夫して下さい。 【木モノ・山モミジ】 <水やり> 目の細かいジョウロか水差し用のポットなどを使って、基本は1日1回、朝に与え、夏は朝夕2回与える。苔がよく乾くようであれば、こまめに霧吹きします。水やりの仕方については、葉の上からかけてあげます。ただし花が咲いていたり実が生っている場合は、その部分に水が当たらないようにします。 苔は綺麗に保っていても、中心部が水切れしていることがよくありますので、週に1回(夏場や乾燥しやすい場所に置いた場合は、週2回)、苔玉の部分を20分~30分水に浸した後、軽く水をふき取ってから、きれいな器に置いて下さい。 <肥料> 春と秋に、薄め(2000倍くらい)の液肥を月に2~3回与える。ジョウロで苔の部分にまんべんなく、水やりの代わりに与える。霧吹きで葉の部分にもかけてあげると、花物は花がよく咲くようになります。 <その他の管理> 枯れ葉や花がらは、こまめに取り除くことはもちろん、気をつけていないと毛虫やなめくじの食害に遭うことがあるので見つけたら取り除くと共に、病害虫の薬剤散布も必要不可欠です。薬剤散布にはスプレー式のものが簡単です。 【草モノ・蛍葉ツワブキ】 「盆栽の管理」も追って紹介いたします。 「ウサギ苔の管理」はこちらです。 ご質問などございましたら、コメント欄にお寄せ下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.06.12 12:10:53
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