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盆栽投資日記

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2005/09/03
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絶望に効くクスリ(vol.3)



漫画家・山田玲司と著名な方との対談を本にした漫画です。



ジャンルだとかにとらわれず色んな分野の方に対して、
「真剣に」人生相談して、その内容を漫画にしています。



この本にでてくる人は、どの人も強烈なエネルギーを持った人ばっかりです。
彼らの語る言葉はとても深く、いろいろと考えさせられます・・・。



普通の対談集じゃなくて漫画なので読みやすいです。
ぜひ、一度読んで見てください。



さて、



私がこの本の中で一番気になって何回も読んでしまう方は、
3巻に登場する玄侑 宗久さんです。
なんかこの玄侑 宗久さんの箇所ばっかり何回も読んでます。



ということで玄侑 宗久さんの一言です。


*********************************************************************

理性ってのをあんまり信用しないことです。

「なんとなく」の判断は最上なんですから。


*********************************************************************



原因があって結果が生まれるというメカニズム。
これは科学のロジックです。



会社の評価システムだとか顧客調査だとか、
現代社会は基本的に科学的なものを好みます。
失敗しても、成功しても説明がしやすいですからね。



玄侑 宗久さんはこの科学の「因果」を縦軸だとすると、横軸に「縁」があると言ってます。
原因が「あいまい」で、自分でコントロール不可能なものです。
「人との出会い」だとか「直感」だとかですね。



この「縁」のロジックはなんとも説明がしがたいものです。



ただ、本当に必要だと思ったときに、必要な人が目の前に現れたり、
自分にとってピッタリな本が何気に目の前にあったりとか、
その縁によって起きるモノは、なんとなくですが分かる気がします。



過度に自分の持つ「こうであるべき」という理性をあてにぜずに、
コントロール不可能な「ひらめき」や「直感力」や「縁」を大切にする。



なんか科学的なものばっかりを重視するこの現代社会において、
この考え方でちょっと救われるような気がします。



株式投資の場合はこの「なんとなく力」のみで株を買ってしまうと、
大抵は失敗するとは思うのですが、それでもなお、判断の20%ぐらいは、
この「なんとなく力」に頼るべきものなのかなと思ったりしてます。



いわゆるアートの領域ですね。
科学のロジックをキチンと理解した前提で、この「なんとなく力」があるかないかで、
長期のパフォーマンスも違ってくると思います。



では、どうやってその「なんとなく力」を高めるのか?はこれまた難しい問題ですが、
これはまぁ「あるがまま」でいくしかないのかと思ってます。



全ての人が芸術家ではないように、全ての人がその力を持つ必要もないでしょうからね・・・・。







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最終更新日  2005/09/03 11:27:14 PM
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