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『みんなの9条』読みました。
人気サイト『マガジン9条』(http://www.magazine9.jp)の一部を編集して本にしたものです。『ところで、9条についてどう思いますか?』という問いで、様々な職種の方22人にインタビューした内容が書かれています。 この本とサイトの存在を知ったのはメル友さんがブログ記事でとりあげてくれていたからです。『憲法9条を世界遺産に』を読んで以来、憲法9条を取り巻く今の状況を知りたいなと思っていたので、いろんな方が9条について語っているこの本はとてもおもしろかった。私は普段、政治にはあまり関心を持っていない人なのですが、この憲法9条に関しては、学校で習って以来すばらしい条文だと思っているので「これを変えられてはたいへん!」という立場です。理想にしかすぎないとか、形骸化しているとかいろいろ言われているけど「世界の平和を願い、武力(戦争)を放棄する」と謳っている憲法は他にはないのだから、これは存在自体が貴重だと思うのです。「LOVE&PEACEはかっこいいけど、9条って何?」って言っている人。9条こそが「LOVE&PEACE」の精神を受け継いでいる法律なのです。かっこいい法律だからちょっと見てみて(笑)。 ちょっと軽い言葉で書きましたが、こんな風に、肩の力を抜いたスタンスで「とにかく「みんな」で9条について考えてみよう、『みんなの9条』なんだから」というのが『マガジン9条』が言いたいことなのかなと思いました。そしてそれはとても意義のあることだと思います。「みんな」の法律は「みんな」で考えるのがいちばんだと思うから。 こういうスタンスは最近他のエリアでも見られました。 ついこの間、『東京環境会議』というクリエータの方々によるイベントが開催されました。リーディングテーマは『環境と欲望』、この企画のプロジューサー、小林武史さんが公式サイトで『“(環境問題について)そんなこと関心ないしほっといてよ”っていう人たちにもレゾナンスしてもらうことを段々考えだした。』と語っていました。 ここにも「難しいことはおいておいていいから、とにかくイベントに来て見てよ。環境を考えるきっかけになるかもしれないから。」という肩の力を抜いたスタンスがあると思います。 このイベント、出演したアーティストも環境問題について普段から語ったりしている人たちでは全くなかった。だからこそ「これから一緒に考えましょう」感覚が強くなるのかも知れないと感じた。 「環境問題」もすでにほうっておけない「みんなにとって」大事なテーマ。でも、まだまだ関心は薄い。 社会や政治、環境の問題を考えるとき、これからはこの「ゆるさ」が大事かなあと思います。 「関心なく」ても、実は自分にすごい跳ね返ってくる問題だから考えておいたほうが後で楽。 でも、問題のハードルが最初から高いと「みんな」が考えられなくなる。でも「一部」の人だけの考えで決めてしまうには問題が大きすぎる。 もし逆に政治家がそれを狙ってハードルを高くみせようとしていたらそれは由々しき(笑)こと。 これからは「みんな」の問題を「ゆるく」考えることから始めたらいろんなことが変わるかも・・・。『みんなの9条』を読んでそんなことを感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月30日 01時01分27秒
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