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2008年07月25日
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カテゴリ:4.夢とお金
「成り上がり 矢沢永吉」


[管理人]

29年も前に読んだ本、今更ながら読んでみましたよ。

3歳で読んでいたら、今32歳ですけど。。。「え?」

それは置いといて。。。

天才的なストーリーでした。
絵に描いたようなストーリーは、読んでいて小説か?って思いました。
そうではないはずです。
本当にあったお話しですよね。

確かに同じ大きさの文庫本でしたね。 以前に読んだ本と比べると。。
それがいまでは46版発行?していました。
46×3000部=138000部は売れている・・・(古い計算方法でしょう?)

この本を書いた当時コピーライターの糸井重里さん。
こんなに長い間読み続けられるとは、思わなかったでしょうね?
平成13年で46版だから、平成20年の今はもっとかな。

著者が広島を嫌っているのが何故なのか?よく分かりました。

親戚をたらいまわしにされ、挙句の果てにはおばあちゃんに
買ってもらったドラムのセットを親戚に取り上げられ。
悔しくて仕方なかったでしょうね。

貧乏は、がばいばあちゃんに育てられて島田洋七さんと
一緒ですね。
みんな親の力では育てられなくて、おばあちゃんに育てられて
大きくなったんですよね。

そういえば私(わたくし)目も同じ、おばあちゃん子。
親は一生懸命に働くしかなかった。 育てるのは祖母の役目・・・


まだ私は両親が同じ屋根の下に暮らしていたので幸せ?だった??
永吉は、そうでは無かった。(呼び捨てごめんなさい!)
クリスマスに近所の子に、ケーキをほっぺたに投げられ馬鹿にされて
ブルジョアに対する恨みの炎が燃え上がります・・・。

「金持ちに成ってやる!」
自分が怖くなるくらい、そう思ったとか。

・・・この本を以前読んだ時、後半は分からなくなったのでは
無いかと思うんです。
自分を捨てた母親に再会した時、母が泣き、永吉も泣くんです。
読んでる私も泣いた・・・(笑) 不覚にも・・・涙がほほを伝います。。
怨んでいた母をすぐに許す永吉です。。。
・・・そう愛すべき母を憎んで育ったのが永吉でした。
自分を捨てた母が憎くて、すれて、不良に・・・


過去、その親子の情は私に分からなかった。
何故泣くの??・・・と。

今はほれ、子供がいるし、大人として自分にはどうしようも
無い世界があることが分かるように成ったからでしょう。

それで、キャロルの前のグループ時代のヤマト時代、銀行員の奥さんと
結婚しても部屋には何一つ無かったので、母親が買ってやるんですよね。
永吉のためじゃないよ、奥さん(妊娠中の)にだよって。
息子のプライド傷つけないように。。。
冷蔵庫とか。
永吉はプライドの王様みたいでした。何も無いのに。。。

息子はバラ寿司を買って、お母さんに食べてもらおうと準備します。
それが最高のオモテナシでした・・・初めて息子夫婦して出会うその日。

永吉が苦労しきた広島時代から横浜時代を経て、奇跡の再開をここで果たし、泣かされちゃいます。読む人は。

広島を飛び出す時は、親戚を見返してやろうと、深夜便で東京に向かいますよね。 
おばあちゃんとの貧乏時代あり、横浜のバンド時代、食えない素人時代あり・・・
いつも母が息子を捨てたという背景がありました。


「成り上がり」より抜粋

オレ、ほんとのアルバイトがしたかった。

青山学院なんかの学生で、親もちゃんとしてて学費は出してくれる。・・・

そういう大学ってものに行って、アルバイトってやつをしたかった。

いろんなヤツらに巡り会って、いろんな恋をしていろいろ喧嘩して・・・そういう大学に憧れたな。・・・

そういう感じが憧れだったよ。 むかしから・・・。

オレのは、仕事。腹いっぱいにするために稼ぐ。

新聞、牛乳配達。フィルム運び・・・新聞は小学校6年生くらいから始めたな。・・・

稼いだ金の半分以上は腹の中に入ったな。



「管理人」

ヤマトの時、虫歯からほっぺが腫れて膿が溜まり解散事件に繋がります。
しかし、エイちゃんは、再起、奮起します! ヤマトのバンドの仲間が離れて行っても。
目標を見失わない、えらいところがありました。

キャロル解散の時も、前向きに対処します。

どうみても、キャロルでは、ジョニー大倉さんとエイちゃんがツーパワーで頑張っていたので、人気が
あったようなところがある。

独立して成功できるなんて、ちょっとファンは心配だったのではないでしょうか? 第三者が観てもパワー不足は
感じられました。

しかしエイちゃん自身も気持ちの切り替えが早くて、それが自分を救っていますよね。 
私なら、悩みボーとして、目標から逃げてサラリーマンに
なるとか、アルバイトが本業になったり。。。

いやいや、彼を支えたのは好きな歌。。。歌手。。。
そこが彼を救ったのだということですかね~。 また極貧時代が彼を救ったのかもしれません・・・。 
食べれない時は、アイスキャンディを作るバイトをしたこともありました。。。 昼ごはんも食べれ無い時代。
バイトへ行くバス代も1円1円をかき集めたり。
でも歌が好き・・・永吉は歌を愛したんです!
恋人でした・・・奥さんも恋人・・・歌はもっと恋人!! 
彼は、どんなに貧乏しても、歌を捨てなかった。 つまりお金よりもお昼ご飯よりも、歌を愛したんです!!
 歌を本当に愛した時点で、運命の出会い、ジョニー大倉さんとの出会いがあったのでしょう。。。
また、現実的ですが、お金を儲けたい欲を燃やし続けたからこそ、次のステージ、独立後の「矢沢永吉」に
ステップアップ出来たのでしょう。 

私はファンではないので、すごく客観的でクールに見れるんですけど、わけのわからない歌も多い・・・キャロル時代。
アマチュアバンドって感じもすごくします。(すいません)

それにエイちゃんって、マルチタレント風な気がするんです。
というより、おしゃべりタレント。
人生カク語りて。なんていう風に、人をひきつける話を沢山しますよね。 あれです。 あれ・・・
次は何を話すんだろう? って期待します。
50才くらいの人生を知り尽くした人の口から出そうな話が、20代の若者から生意気に、さも分かったように
出てくるんですから、まっちゃいます。。

矢沢さん?あなたいったい何歳??? 
人生の成功法則をタリラリ、タリラリ、ララララ~ンつて、話してないですか??
(TV見るとそう思います、過去の映像ですけど)


それで色々いい曲もあるわけですけど、やはり「僕はファンキーモンキーべいびー!!!!」ってのが
一番黄色い声で元気が良くて才能のある曲だと思います。 30代以降であの感性の曲は聴けないでしょう?多分。
(勿論、「時間よ止まれ」やなんかもいいんですよ。)

早熟なる天才!だったかもね。可愛くて、生意気な事いってるわけで、何かしらマイクを向けたくなるのが
マスコミだったのではないですか?
その曲だけで終わっていたら、スマッシュヒット!!で終わってましたね。

しかし彼には夢がありました。


しかし、この本すごい!
矢沢永吉ファンで無くても、なっちゃいますよ。

彼の人生にどっぷり漬かってしまいますもの、赤の他人の私が。
彼の筋を通して世間を見返してやろうとする根性に惚れてしまうんでしょうね。 一人の人間として、
注目を受け、愛されるものを持っておられるわけ。
スターです、まさしく国民的スター誕生でした。
糸井重里さんの功績は大きい!!

自分の今の極貧時代を未来のスターの基礎にするんだと・・・映画の主人公のように、辛いことをこなして
行く若き日のエイちゃん。

そういえば、キャバレーの経営者に高校の時に本を貰ったんですよね。
カーネギーの「人を動かす」って本。びっくり、10回読破。
・・・実は私も高校の時に読んだんですけど・・・1回だけ。
人生の成功法則、ピシッーと頭に入れたんでしょうね、その時。
(本「ケネディ」も影響受けたのでしょうね)


ああ、それにしても泣きました「成り上がり」。
本を読んで泣くなんて、ありませんでした今まで。
「がばいばあちゃん」の映画も泣きました。
涙がぼろぼろ出て止まりませんでした・・・

あなたはおばあちゃんに育てられませんでしたか?

読後、数日しても思い出すだけで、3回ほど涙が出てきました・・・
怨みを持っていた永吉と、産みの親である母と再開した時のシーンを思い出すだけで、
ジワーと目が潤んで来ました。

永吉と永吉の母と読者の私が一緒に涙ぐむのでした。

  


♪ 矢沢永吉 Eikichi Yazawa  恋の列車はリバプール発


2008.7.25





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最終更新日  2008年07月25日 09時25分56秒
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