律儀な性格なもので、やはりアップしないと気持ち悪い。
ので、御用と興味が無い方はスルーしてください、ませ。
政権交代劇の真っ最中に読んだオーウェル『動物農場』が印象的だったから、
そういう時は続けて同じ作者の『1984年』など読みたくなるのだが、
なぜだかその後は軟弱系になってしまった。
『風の盆恋歌』高橋治
八尾町「風の盆」のにぎわい話題に引かれて
(CMでロボットまでおわら節を踊ってすごいね)
「あっ、そうだ」と買ってあった105の本を思い出したのだ。
『マジソン群の橋』のように、もどかしいような小説。
先月の中里恒子『時雨の記』の方がピンと来る。
こちらは作者が男性だからかそうなるのかもしれない。
しかし、風の盆見物はこれで味わったも同然だ。
『図書館の神様』瀬尾まいこ
やはりこのへんになると(作者が若いと)わたしには感情移入が難しい。
べたつかない関係というのはわかるけれども、好きだけれども。
『女妖記』西条八十を読んでネットを関連検索したら
さんざん聴いたので耳に残っている
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?」
が飛び込んできて
『人間の証明』森村誠一をまだ読んでいない事に気づき、やもたてもたまらず。
やはりおもしろかった。ほんと爆発している時には読まない天邪鬼。
有名な霧積温泉がキーワードだが、ここにも富山の八尾町が登場して
おわら節がでてくるのが偶然の妙。
『白い夏の墓標』帚木蓬生
医学ミステリーでこれも当時話題だっただろう旧い作品。
ウイルス研究が細菌兵器になるという恐ろしいことを下敷きに
一人の医学関係男性が翻弄される、時と場所のスケールが大きい物語。
フランスとスペインの境ピレネー山脈にアンドラ公国なんていう
小さな小さな国があったなんて、この本を読まなければ知らなかったわ。
なんだか関連グッズの展示会のようになった。でもだから本を読むのは楽しい。