テーマ:本のある暮らし(3290)
カテゴリ:ばあチャルの読書記録
1、2、月篇 『不毛地帯(一~五)』山崎豊子 五木さんは友人のおつきあいで。ずいぶん読まされているなあ。これだけ読むと評論家の豊崎由美子さんがボロっかすに言っているのが大いに分かって良かったよ(笑) 山崎さんもその友人のお薦めなのですが、最近友人になったこのひとは思いっきり「ミーハー」なんです(笑)ミーハーに徹するというのも一つの才能だなあと思うような、しまいには感心してしまうユニークさですよ。 しかし、山崎さんのものは読んでいるうちに構成力と調べて書く正確さに惹かれてきて、最近までかかってほとんど全作品を読んでしまいましたね。いやいや「売れているから読む」だけのものでもなかったす。まあ、もういいですけどね。それにもうお書きにならないのでは。
『オリガ・モリソヴナの反語法』米原万理 米原さんの唯一、お書きになった創作。 桐野夏生さんの最新刊本。林芙美子のミステリアスな創作評伝。林芙美子は詩人です、知らなかった。さらさらとおもしろく読みましたが、なぜか新鮮味がなかったなあ。 一昔前の老いへの心構え。このころはまだまだ認識が甘かった。「豊饒」と言ってられたものねぇ。 ちょっとショッキングな創作。「わたし」の魂は分かち得ないということ。二人と居ないはず。そうでないとわたしなんか生きる意味が無い。これ以上はネタバレになる。 『隅田川暮色』芝木好子 印刷技術が発明された時の跳躍的な文化氾濫を讃えている本好きの本にささげる愛。電子が活字印刷に取って代わろうといういまの時代に改めて思いを馳せました。この本の著者があずかり知らないことですね。
これからは1ヵ月に一冊は見つけたいものだけれども。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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