いつも本は読んでいる。
けれども今年は本を手に取っているかと思うと寝てしまっていたり
この暑さはたいしたもんだ、と暑さのせいにする。
しかし、脳が暑さにめげて理解力が鈍っても
読んで損したとは思わないのだから世話はない。
『生首に聞いてみろ』法月綸太郎
本格ものらしい、まがまがしいタイトルの割りにはさほど。
『千年の黙』森谷明子
平安朝のミステリーというところが新鮮、源氏物語はなんといっても古典の華だから。
『葡萄物語り』林真理子
けっこう甲州の地理がなつかしい。父親がその出だから。
『大地の子(一~四)』山崎豊子
『日和下駄』永井荷風
東京散歩の案内として有名。わたしにはご近所の確認。
『パンツの面目ふんどしの沽券』米原万理
日本ならず、むかしは西洋人もパンツをはいていなかったんだって!
『アーサー王妃物語』ローレル・フェラン
前世はアーサー王の妃グィネヴィアであったという物語り。赤毛のアンに出てくるロマンティックな場面や夏目漱石の小説にあるので興味があった。ブルフィンチの『アーサー王物語』と合わせて読んで知った気になったが、西欧の歴史物語のほんの一部だ。
『松風の家(上下)』宮尾登美子
『放浪記』林芙美子