お葬式に喪服の帯が見つからず右往左往したところで目が覚めた
「何でこんな夢見たのだろう」と思うと寝付けなくって、枕もとの本を読み出す
カポーティの『草の竪琴』
その出だし、草原の墓丘の描写が
「茜色に染まった草原に炎のような真紅の影がゆるやかにうねり、
秋の風が乾いた草の葉をかきならして、吐息にも似た旋律、
様々な声の竪琴の音を響かせている。」
と、風音、草音が響いてきそうに
昔の人のつぶやきが聞こえそうに
またまた思いはあちらこちらと
本もやめてしまって、もの思いにふける
人が生きていくってのは
ほんとのほんとのことはわからないかもしれない
どーせいつかは死ぬ
けれどもせいいっぱい
身近なところでごちゃごちゃやってればいいのだ。
しかたないんだってば
とりとめもないが眠れないので、
しかしこんな風にしているとよけい眠れないのである。