日にちが経ったとはいえ、やはり落ち着かない日々。まして直接災害の被害にあった人々の生活はいかばかりかと思いやる。
どこでどんなことがあるかわからない、ということを嫌というほど知らされて考えることは「身軽になれ!」
余命いくばくもなく周りのことに関心無い実母と、102歳元気でのんきな姑の平和な顔を見るにつけ、人間最後は何もいらないと知るこのごろ。
とはいえ中老でもう少し生きなければならないわたしの移動に持っていかななければならないものはなにか?とつらつら考える。
健康保険証、身分証明書、預金通帳、年金手帳と災害グッズ(手巻き充電器つきラジオなど)の他何か?
さてお取替えの効かない究極の一品は?
アルバム?思い出の品?
値の張る宝石や品物はもっていない。
唯一、ベネチアのムラーノ島で購入したマーブル焼きのガラス人形(20数万円したものだけれどもふっかけられたのかもしれない)が高級品(笑)で思い出の品。
でも母達を見ているとそんなものもう見ない、忘れている、興味ない様子。
そうなんだ!頭の中に思い出が保存できなくなると見てもしょうがないのだ。
いつまでも本は読んでいたいけれども、わたしの好む本典本はどこにでもあるし、所有していなくてもよい。
と考えてくるとほんとにわずかのものでいい。
だいじなことは頭の中のことだけらしい。
そして、ボケたらお終い(笑)