カテゴリ:読書メモ
次々と落ち込むようなニュースが多い中、つい読んでいる本に救いを見つけてしまう。 「日本はよい国か」 「イエス。素晴らしい国である」 「だだし」 「台湾・朝鮮の植民地化、満州国のでっち上げ、それから沖縄とアイヌに対する差別、被差別部落、それから在日韓国・朝鮮人に対する抑圧、それから従軍慰安婦問題、そして南京虐殺を除けばだが」 と言ったのは、ちょっとややこしいが メリー・ホワイトさんというボストン大学の先生が「ニューズウィーク」誌に書いた「アメリカはよいくにか。イエス」「だだし奴隷制や、先住民抑圧や、日系人の強制収容や、無差別爆撃や原子爆弾の投下やベトナム戦争がなければの話だが」の続きに書いてあると 『日本語教室』という井上ひさしさんが 生前なさった講義録を新書に表したものの中、日本語の講義から脱線した部分を転記した。 同感したのはその後の井上さんの言葉 これを読んで僕は、結論が出たなとおもいました。完璧な国などないわけですね。かならずどこかで間違いを犯します。その国民には未来があるけれども、過ちを隠し続ける国民には未来はない。つまり、過ちに自分で、気がついてそれを乗り越えて苦労していく姿を、他の国民が見たときに、そこに感動が生まれて、信頼していこうという気持ちが生まれるわけだす。ところが、自分の国はほとんどいいことばかりしていて、あのときはしょうがなかったという人たち、、、一見愛国者にみえますが、、、そういう人たちの国には未来はない。なぜなら、他の国から信用されないからです。 井上さんの講義は2001年9.11同時多発テロの後のものだからそれを加味しての発言だと思う。 これは今の日本にに当てはめられると思う。 東日本大震災で日本人は世界の国々に感動を与える落ち着きを示した。福島原発事故という人災から起こったというしかない国難があるが、やはり東電、政府、役人、学者さんたちの「間違いを自分で気がついて、自分の力で必死で苦しみながら乗り越えていく」 のを見守りたい。否、国民の力でそれを示していくのが少しでも希望に近づく道なのであると、わたしも期待する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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