日本人の気質の中に「なにくそっ!」とはいあがる気持ちがあるのか?ということ。
あったではないか!「なでしこジャパン」において!
わたしもついこの間までは「な~に、女子がサッカー?どこをみるのぉ~」であった。むしろ不愉快であった。
なぜかというと、筋肉を使って走り込みボールを追いかけ蹴る、スピードと持久力が勝負、狩猟と同じではないか。
女が男の狩ってきたもので暮らすようになって、人類の歴史がそうさせたとしても、筋肉がつかないような身体になって幾久しく過ぎた。
だからスピードの無いサッカーはサッカーではないと思っていた。
ところが男子顔負けのスピードと(正確にはわからないが)、日本男子チームには無い迫力、獲物(ボール)を狩るという気概があるではないか!
そして一番好きだったのは土壇場に強いというその精神的なもの、選手はものおじせず自分を出せたところだ。
プレッシャーは訓練しなければ無くならないのだから、もちろんサッカーの選手は皆やっているのだろうし、女子だから出来たとは思えない。「女は強い」ということでもない。
わたしがそんなチームがあるのも知らなかったように、今までたどってきた女子サッカーの位置が最下流であったからこそこうなったといえる。
わたしが嬉しいのは「なでしこジャパン」がワールドカップで金賞を取ったことでなく、ものおじしない気質が日本人にもあったということであった。