テーマ:人生について(170)
カテゴリ:つれづれに、きままに
「きらいは好きのはじまり」とは、はるか彼方の初恋を思い出す。そんなロマンチックなことはもうないか...あってもいいんだが。 わたしには「嫌いだけれども苦手ではない」という技術(嗜好?偏屈?)がいろいろある。 例えば料理 ほんとにめんどくさくてきらいなのに、料理が上手だと誉められるし、自分もそうかなと思う。むしろ自慢しているかも。 料理がなぜきらいか? 生まれつきやせ型で食が細かった。しかも戦後の食糧事情が悪い時に生い立ったのでおいしいものを知らなかった。食に感心がなかったということ。 育った家庭は母方の祖父が海軍の軍人だったので、母が結婚したころは材料に不自由しながらも祖父仕込みの西洋料理を作っていたそうだが、わたしがもの心ついたときは惨憺たる状況になってしまったらしい。 中学高校時代にはすこしは豊かになったがバナナが高級品で、食パンをトーストしてにバターを塗ったのがすばらしいおやつであった。食べ盛りの3人の子が居れば母も実質的で簡単な料理しか出来なかっただろうと思う。 つまり母から料理上手になるような伝授は受けなくて結婚してしまった。 当時共働きで料理はもう簡単且つ下手であった。外食も多かったが、たいしたところでは食べていなかった。 時代がグルメに入った1980年代ころから庶民も高級料理店に行けるようになった。テレビのグルメ番組も始まった。(自慢ではないがわたしは小説でしか知らなかったものね) 世の中一応材料は手に入るし、おいしいものも知るようになれば、後は本人次第、研究心旺盛でまじめにやればなんとかなる。残りはセンスがいいかどうかだ。 まあ、そんなことで自慢するほどでもないが、料理はうまいわたしになったのである。 ことほどさようにわたしのいろいろの性格がそういうふうに「きらいだが苦手ではない」となることが多い。 ところで、読書は大好きなのだが、ほんとは苦手なのかぁ~。
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