義姉(83歳)が高齢者集合住宅
いわゆる個室型老人ホームに入所して3か月
そういう施設入所は自分たちの将来にもあるので
興味津々になって訪ねてきた
義姉は義兄と自死という衝撃的な別れをしたので
田舎のことゆえ、長く住んでいたそこに住み続けるのは
針のむしろ、表を歩けないし、今までのご近所お付き合いも無理
まして思いの残る家に閉じこもってばかりいると
運動不足のうえ、気鬱になるという思いを抱えていた
気落ちからも体力が衰え
ころんでばかり、骨折頻々になってしまった
それならばそこを離れないといけないと
弟である夫が
「お姉さんは趣味も多く、旅行好きで
ホテルや旅館に泊まるのも好きだし
見知らぬ人にも気安く声を掛けられるし
すぐ友達になれるし
きっといきいきと集団生活ができるよ」
などアドバイス、大いに勧めて
義姉もあちらこちらの施設見学し
比較検討していたこの一年であったのだった
義姉のこども長男も長女も賛成し
というか長女は喜んで勧めていた
自分もお姑さんをみており
心配で駆けつけること多く、体力の限界だった
娘といってもアラカンだもの
さて、引っ越してからの
義姉の電話は不満話もあって
「止めようかと思った」とか、、、
わたしたちはどんな様子かと恐る恐る尋ねたともいえる
ところが
素敵な暮らしをしているではないの
部屋の広さもあり、バストイレも合理的に作られ
食事は併設のレストランに3食行くので
「女にとっては楽よ~~」とのたまう
プールが併設されているので
腰椎にヒビがはいった義姉には
最適のリハビリができるらしい
おまけにその建物は駅に近いのだし
シャトルバスが繁華街に連れて行ってくれる
もう、大好きな旅行は無理かもしれないけど
麻雀友達も出来
油絵も再開したという
短歌の会も見通しがついて
その晴れ晴れとした顔をみて
わたしたちは嬉しかったのである
と同時にわたしたちの10年後の見通しもついたような