6日に「坂道の家」7日に「霧の旗」とTVドラマ化されたものを続けて観た
清張の作品は数限りなく映画やTVドラマになっているので
このふたつの作品も何回も試みられている
作品を読むのはすごく好きでも
かならずしも映画やドラマになったものを観たいわけでもないので
ほとんど見逃しているけれども、たまたま続けて見てしまった感想
二作とも時代設定を現代にしており、ストーリーも少し変えてあるのは
普遍の真理が描かれればいいのだから
共鳴しやすいという意味で、成功はしていると思う
でも
昭和中興期(昭和30年~40年代)のあの雰囲気を知っているものとしては
懐かしさもあいまってちょっと残念な気がしないでもない
ネットサーフィンしていたら
「昭和に時代背景を取れば資金がかかるから」という見方があった
ま、TV業界もたいへんなのだろう、しかたないか
それぞれの配役俳優さんについて言えば
悪女役のヒロインの美しい小野真知子さんや堀北真希さんではなく
はまり役というか、好もしい熱演の印象は相手役の
「坂道の家」初老の男役の柄本明さんや初恋人役の小澤征悦さん
「霧の旗」の弁護士役の椎名桔平さんで
その他脇役も豪華であった
つまりヒロインが輝くのは
いい相手役に恵まれるのがさいわいなのであるなあと
そんなところに感心してしまった
もちろん、おおむかしに読んでほとんど忘れている原作を
懐かしく思い出せたのは愉しい時間でもあったのである
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