今を去ること四半世紀前、おもしろくて怖くて夢中だった
メアリ・H・クラークの最初の3作品
『だれかが見ている』
『子供たちはどこにいる』
『揺りかごが落ちる』
はサスペンス・ミステリの傑作だとの印象が深い
けれどもつぎつぎに発表される作品を読んでいくうちに
やはり、筆力、こうせ力のマンネリ感がでてきてしまい
7作目くらいでやめてしまっていた
児玉清さんもおなじ感想とみえて
『寝ても覚めても本の虫』にそのように書いていらっしゃる
そのなかで
児玉さんもおもしろくなくなってやめていたのだけど
11作目の『リメンバー・ハウスの闇のなかで』が
アメリカのヒット・チャート・トップになったので
ひさしぶりに読んだらやけぼっくりに火がついたようになったらしい
わたしは読まなくなってもメアリ・H・クラークの本
105円で揃えるのは忘れないでいて
『リメンバー・ハウスの闇のなかで』
『君ハ僕ノモノ』
『さよならを言う前に』
積読本にしていたのを
この暮れからお正月にかけて読みまくった
児玉さんのおっしゃる通り作品は復活・健在
スリル満点、続きが読みたくて寝る間も惜しいという
老いの身には過酷な状況になったのであった