万城目学『プリンセス・トヨトミ』の読後感である
空堀商店街などが出てくる、大阪地図満載の
大阪大好きという、大阪府地元ワールドのエンターテインメント
わたしは関西に土地勘がない
名古屋なら子供の頃父の転勤で5年、夫の転勤で2回都合8年
住んだので京都、奈良、滋賀あたりは観光しているが
会社時代、組合の交流で大阪支店に行って
六甲山の寮に一泊したのみで観光もしてないし
大阪も神戸はほとんど知らないのだ
だからこの前の『阪急電車』もそうだったけど
この本の縦横無尽に走る大阪の街の風景物語がおもしろい
行った気になる観光物は松本清張も得意だけれども
あのしんみり、どよんとした雰囲気(それが好きなんだけど)とは異なり
万城目ワールドは大阪らしいなあと勝手に思っているのは間違い?
どうーしても明るくしんみり、ぼけいってじゃないよって感じを受ける
もうひとつ、自意識過剰ぎみじゃない?っていうストーリも大阪らしい
って、完全にステレオタイプになってるのかも
とにかくストーリ展開が行った気にさせるって成功じゃない
それに東京駅を設計した辰野金吾の作品が
大阪に多くあるというのも興味惹かれること
そのお作品のひとつ「浜寺公園駅」はすてき!
ストリーではちょっとしたひと場面だけれどね